水谷「日本中を熱くさせたかった」 卓球男子団体、銀メダル後コメント

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丹羽「東京五輪も絶対に出たい」

第1試合では馬龍に敗れたものの、随所で見せ場をつくった丹羽 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

(メダルをかけてみての率直な感想は)すごくうれしいのですが、本当に試合が終わってすぐなので、まだ試合の悔しさも残っています。うれしさは明日とかに徐々に増えていくと思います。すごくうれしいですが、金メダルを取るチャンスがあったので、その反省もしています。

(シングルス、ダブルスで2試合をやったが、試合を振り返ってみて)1−1で回ってきて、試合前に(監督の)倉嶋(洋介)さんに、ラストの水谷さんまで回せということを言われていました。本当にダブルスで勝っていれば金メダルのチャンスもあったと思います。そのダブルスも(ゲームカウント)1−1の9−7で勝っていたので、そのゲームもあと1本取っていれば金メダルに近づけたと思うんですけれど、そこで相手に良いプレーをされてしまった。その差が点数の差よりもまだまだ大きいなと思いました。シングルスの馬龍選手は世界ランキング1位で、他の中国選手よりも少しレベルが違うので、その選手にこれから少しずつ近づいていこうと思いました。

(通用していた部分もあったが、あと1ゲーム、特に3ゲーム目が取れなかったのは何が要因か?)僕らも今できる最大限のプレーをしたのですが、それでも最後の競り合いになってくると相手も足を使ってフォアハンドで打ってきたりとか、チキータを読まれたりとかするので、もっともっと全体的なレベルアップが必要だなと感じました。

(五輪の舞台で戦ってみて)僕はロンドン(五輪)に出ましたが、そのときは結果を残せずにあまり取り上げてもらえなかった。今回は水谷さんだったりが毎日ヤフーのトップニュースになっていたり、本当に結果を残すことによって注目してくれているんだなと思いました。やっぱり世界選手権とかワールドツアーとは全然違うな、というのを強く感じました。本当にメダルが取れてよかったなと思います。

(五輪の舞台で中国人選手とやるのは違う重みがあった?)やっぱり五輪で対戦することは、普段のワールドツアーよりも、相手も全力で向かってきているなという印象はすごく受けました。強さ的には、相手も五輪で緊張していましたが、ワールドツアーの時もすごく強いですし、その差はあまり感じなかったです。これからはワールドツアーでも中国選手に勝てるように頑張っていきたいです。

(4年後の東京五輪へ向けて)ロンドンが終わった時は、すぐに4年後に向けて頑張ろうというふうに思ったのですが、今回はもしメダルを取れなかったら次の五輪は難しいかなということも思っていました。でも今回メダルを取って終えることができて、またすごく卓球を頑張ろうと思いましたし、東京は今大会よりもっと面白いと思うので、絶対に出たいという強い思いになりました。

吉村「中国に勝てるチャンスは全然あった」

吉村(右)は初めての五輪ながら堂々たるプレーを見せた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

(メダルをかけてみての率直な感想は)小さい頃から夢見ていた五輪の舞台で、実際にメダルを取れてすごくうれしいです。このメダルの重さが、「取ったんだな」というのを感じさせてくれます。

(シングルスとダブルスで2試合をやったが)僕としてはダブルスは本当に勝てる試合だったと思います。リードしている場面での凡ミスであったり、攻め急ぎというところが目立ってしまった。負けてはしまいましたが、本当にやってみなければ分からないですし、中国に勝てるチャンスは全然あるなと感じています。

 シングルスにおいては、ただ単にまだまだ自分が弱いなというのを感じました。まだ何もしていない状態で負けてしまった。何と説明していいのか分からないですけれど、ただただ次の大会に向けて自分が強くなる必要があると痛感しました。

(通用していた部分もあったが、あと1ゲーム、特に3ゲーム目が取れなかったのは何が要因か?)やはり、競った場面でもう1本何かしないと勝てないと思います。今までと同じことをやってリードしていても、最後にはそこを中国に読まれてしまっていた。良い形で攻めていても、自分たちがちょっと意識してしまって凡ミスにつながってしまったりもしていた。もちろん勝ちたいという気持ちを持つことは大事ですけれど、まずは自分たちのやれることをやる。あとは競った場面でのひらめきとか、そういったところが必要なのかなと思いました。

(五輪の舞台を経験してみて)本当に最高の舞台でした。小さい頃から夢見ていた舞台で。自分たちが思っていた、夢を描いていた時の舞台、それと本当に同じで、立てたことがうれしいです。みんなが小さい頃にこの五輪という舞台でメダルを取るという目標にする意味が分かったというか、だからみんな目指したいんだなと感じました。

(五輪の舞台で中国人選手とやるのは違う重みがあった?)中国人選手はいつも強いですが、今回は相手もいつもより緊張していたというか、そういった(気持ちの)部分はいつも以上だった。やってみて感じたことは、ダブルスでは「あ、全然勝てるな」という気持ちが率直にあった。チャンスは本当にあったなと思います。

(4年後の東京五輪へ向けて)自然と東京五輪というのをそれぞれが見据えると思いますし、また選手同士でシングルスの枠をかけて戦いが始まると思います。自分としては、プロツアーの1試合であったり、世界卓球という舞台を生かして、少しでも世界ランクを上げて、強くなって4年後に地元の日本でまた1つ大きな花火を打ち上げたいなと思います。

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