ランと音楽を楽しむ米国発マラソン大会 観光も楽しめるシアトル大会はおススメ
【南井正弘】
音楽で勇気付けられ足取り軽く
スタートは観光名所のスペースニードル。8km、ハーフ、フルのランナーが同時にスタートするというのは日本ではまず考えられない。ちなみにアメリカ北西部を地盤とするアラスカ航空が冠スポンサーだ 【南井正弘】
シアトル大会は8km、ハーフ、フルのすべてのランナーが観光名所として知られるスペースニードルをスタートし、ゴールのダウンタウンのセンチュリーリンクフィールドを目指す。ちなみにこの施設はアメリカンフットボール(NFL)のシアトル・シーホークス、サッカー(MLS)のシアトル・サウンダーズのホームスタジアムである。
スタートコラル(区分け)は申告タイムなどにより30以上に分けられていた 【南井正弘】
ニューヨークシティマラソンでも見られる衣類の回収ボックス。スタート時点の気温は10℃前後と肌寒かったので、一部のランナーはギリギリまで防寒着を着て、スタート直前に、ここへ投げ入れていた。回収された衣類は慈善団体etc.に寄付されるとのこと 【南井正弘】
こんな感じでハイウェイのトンネル内部も走る。どちらかいうとアップダウンの多いコースは目まぐるしく景色が変わり、走っていて飽きがこない 【南井正弘】
最初はkm/5分を切るペースでラップを刻むが、アップダウンのあるコースでは、そのペースをキープすることはできない。一般道だけでなく、州道99号線、オーロラアベニュー・ノースという自動車専用道のトンネル内部を走ったり、高架部分を走ったりと、めまぐるしく景色の変わるコースは走っていて飽きない。ダウンタウンに入る高架橋を渡りきって、しばらくすると凄い斜度の坂道が目の前に現れる。自分の周囲のランナーは、一見速そうに見える人も含め、脚力温存のためか、半分ほどがここでは歩いていた。ちなみに帰国後に何人かの日本のランナーに「シアトルのコースはタイムを狙いやすいですか?」と聞かれたが、答えは「NO!」だ。この急な坂以外にも結構高低差があるので、ハーフにしろ、フルにしろ、記録を狙うなら別の大会をオススメする。しかしながら目まぐるしく景色が変わるコースは走っていて楽しいはずだ。
沿道のバンド演奏でテンションが上がり、ここの前だけ元気になるランナーは少なくない 【南井正弘】
州道99号線オーロラアベニュー・ノースは途中でアラスカンウェイ・バイアダクトと名を変える。この高架橋を渡るとセニカストリートに入りダウンタウンへ 【南井正弘】
セニカストリートの急こう配。写真だと分かりにくいかも知れないが、かなりの斜度だ 【南井正弘】