手倉森監督「みんな期待に応えてくれた」 U−23日本代表 南アフリカ戦後の会見

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前半の入り方は五輪までの修正点

五輪のメンバー発表は明後日の7月1日。手倉森監督は「厳しい決断をしなければいけない状況」と語った 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

――前半の25分くらいまでのプレーについてはどう評価しているのか?

 いや、あの25分間の入り方をしていたら(五輪の)本大会では厳しいだろうなと思いながら見ていましたね。だけれど、あれがそう長く続かないというのはサッカーでありがちなこと。あそこをしっかり「ああいうもんだ」という割り切りでしのいで先制点を取れるようになれば、いや取れるようにならないといけないと思います。本大会では。

 だけれど、(ボールを)握られている中で握り返すのではなくて、決定機を作り返すというその作業が、今日は良かったと思います。ただ、決定機を作るまでに最初の方は単発だった。1回作ってから2回、3回といけたのは良かったけれど、本大会に対して修正していかなければいけないだろうなと思います。

――「気持ちが晴れない」と言ったのは、選手を落とさなければいけないという部分か?

 ここで本当に18人を選ばなければいけないという作業は、今日の試合が終わったところで、より厳しい決断をしなければいけない状況になった。この世代、自分は余裕を振りまきながら肩に力を入れないようにニコニコしてやって来ましたけれど、ここからちょっと厳しい顔にならないといけない。そんなことを考えています。

――五輪初戦へ向けた強化ポイントは?

 ここからの強化としてはスピードとパワーとコンビネーションをもっともっと高めないといけない。オーバーエイジで入ってくる選手たちとのすり合わせ、やるサッカーに対してのメリハリに関しては、ブラジルへ行ってから高めていかないといけないだろうなと。環境への適応能力というのも、少し向こうに行ってからイメージさせないといけないだろうと思っています。よりメリハリを付けないといけないサッカーを求められているし、今日の(試合の)入り方では泡を食ってしまう。最初にこちらが仕掛けられる準備をしながら、それでコントロールしていけるような準備というのが必要になってくると思います。

――明後日のメンバー発表でサプライズはあるか?

(笑)。いや、僕がここに来て悩んでいる状況で記者会見をするとは思っていなかったので、それがサプライズです(笑)。

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