水波綾、米国遠征でも熱さ全開! 中島安里紗のベルト挑戦は無効試合に

泉井弘之介

桜花は4WAY戦で爪あと残す

桜花由美は4WAYマッチで存在感を示した 【LADYS RING】

 桜花は昼の「SHIMMER82」は出場しなかったため、この日は夜の大会の出場のみ。そのカードはなんと4WAYマッチとなった。

 まずは入場時、たっぷりのブーイングを浴びる。そしてコールと同時にムチを振りかざし、マットに叩きつけると、ますますブーイングは増量に。これを涼しい顔で受け流す桜花。

 試合開始、ジェシカ・ハボックとアリシン・ケイの襲撃を受け、桜花とミア・イムは場外に転落。そこからハボックとケイの闘いとなるが桜花はリング下で戦況を見つめる。

 その後、ハボックとケイがにらみ合ったタイミングを見て、桜花とミアがそれぞれ反対のコーナーに上がる。桜花は茨城県猿島郡産の秋刀魚ドロップを急降下させ、戦列復帰。ハボックとケイは場外転落し、桜花とミアの戦いに。桜花は昨晩の闘いで会得したミア・ポーズを決めてミアを挑発。ミアとのナックル合戦からビッグブーツで打ち勝ち、さらにナックルと見せかけての顔面かきむしりへ。「ここが違うよ」とばかりに頭を指差す桜花にブーイングが飛ぶ。気にせず、コーナーに追い込んでのビッグブーツと追い込み、一気に雪崩式の技を狙おうとセカンドロープに立つ。しかし、ケイが背後からカット、3人がトップロープ上でもみ合う間にハボックが割って入り、なんと3人まとめてパワーボム気味に投げ飛ばす、モンスターパワーを発揮。

 これに怒った桜花はポーズを取るハボックに向かってビッグブーツ。そしてミアにブラディーEXを決めるも、背後からケイ、ハボックも絞めにかかり、EXの数珠繋ぎ状態に。今度は桜花がミアに向かって垂直落下ブレーンバスターからムチ攻撃を使い、やりたい放題。すでに桜花のムチでダメージを受けていたミアが立て続けにハボックのサイドバスターを受けて轟沈した。

 桜花は「シングルの4WAYって言うのも初めてだし、ギリギリまで対戦カード分からなかったので、何をしていいのかも分からない中での試合でした」と振り返ったものの、桜花らしさは存分に発揮された。いまや、桜花はSHIMMERにおける日本人選手のキー・ウーマンだ。

水波はケリーに敗れるも熱さ前回!

「リョー、ミズナミ」とコールされると満足げにうなづく 【LADYS RING】

 水波は夜の興行で、日本でもおなじみのケリー・スケーターとのシングルマッチ。思わぬ好カードが実現。まずは、ファンとハイタッチをかわしてのリングイン。2階席で見守る桜花に対してポーズを取るなど、リラックスムード。そしてリングアナに「アイム・ミズナミ!」とアピール。実は昼の試合で、リングアナに「ミズモト」と紹介されていた。無事に「リョー、ミズナミ」とコールされると満足げにうなづいてポージングを取る。日本語で「よろしくお願いします!」とケリーに発して握手。

 試合開始、力比べからタックルの連打。ブレンバスターからギロチンへ。ケリーもドロップキックで水波を場外へ落とすと、逆水平チョップを打ち込みまくる。リングに戻り、ストンピングを打ち込むケリーに、水波は「もっと来い」のジェスチャー。ケリーのコーナーでの攻撃をかわすと、タックルを打ち込み反撃開始。

 唇に手を当てて、「ちゅっ」と言わせてからのコーナーラリアット。これに対し、ケリーも「アニキ!」っと叫びながらのミドルキックを連発。水波はこれをパワースラムで切り返すと、バックを取りジャーマンへ。さらに右腕を掲げ、ポージングを取ると、紅の豚へ。そして距離をはかるとタックルへ。しかしトップロープからの攻撃はデッドリードライブで切り返される。それでも水波はラリアットの連打で勢いを止めず。それでもハイキックを食らうが前進の姿勢は変わらず、このツアー初の裏投げを決める。しかし再びハイキックを決められると動きが止まり、インターナショナルインシデントの前に敗北を喫した。

 それでも水波は「ケリーとの試合、今日が初めてだったぜ! なんかSHIMMERって初めてのことが多いな、オイ! 桜花さんとの対戦もWAVEではやらないし、アメリカでのタイトルの挑戦もそう。ケリーとやれてうれしかったぞ。あと1日、熱さ全開で突っ走るぜ! ウオリャー!」と気合MAXだ!

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