ジュエラー戴冠でオークスのオッズも変動 未勝利戦ではブエナの弟が鮮烈デビュー!

競馬専門紙「優馬」

遅れてきた怪物 エルプシャフト

デビュー勝ちを飾ったエルプシャフトの兄姉には活躍馬がズラリ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

4/9(土) 阪神4R 3歳未勝利 芝2000m
エルプシャフト 牡 馬体重:438kg
★★★★★★★★ 8点〔GIIクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗) 角居
生産:ノーザンファーム
父:ディープインパクト
母:ビワハイジ(Caerleon)

デビューは遅くなったが、これだけの良血が故に中途半端な状態では臨めなかったのだろう。追い切りの内容を見ても、しっかりと仕上げられた印象。道中は中団から無理せず進んだが、スピードを持て余すような感じで向正面から徐々に前へ。3〜4角で軽く仕掛けると反応良く加速。着差以上にポテンシャルを感じさせる勝ちっぷりで、綺麗で推進力のあるフットワークはまさしく走る馬のソレであった。ただ、デビューがここまで遅れたように、全体的には成長途上か。大きい所での活躍は秋以降、もしくは古馬になってからになるだろう。

馬体診断
馬体重は438キロと牡馬にしては軽いが、この血統は小さく出る傾向が強いのでこんなものだろう。半姉ブエナビスタは452キロでデビューしてラストラン時は470キロ、全兄トーセンレーヴは464キロでデビューして直近が482キロ。成長の余地はあるはず。まとまりが良く柔らかさを感じる馬体はこの血統ならではのもの。まだ全体的に筋肉の付き方が甘いが、それは成長を待ちたい。体型的にはやはり中距離タイプ。

血統診断
言わずと知れた血統ではあるが、解説しておこう。母ビワハイジはエアグルーヴを破った2歳女王だが、繁殖に上がってからがとにかく圧巻。アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラの2頭が種牡馬入り。GI6勝の名牝ブエナビスタや、阪神JFを勝ったジョワドヴィーヴル、フローラS勝ちのサングレアルなど多数の活躍馬がいる。早熟と思われることもある血統だが、それは古馬以降も順調に使っている馬が少ないためで、ブエナビスタやトーセンレーヴの活躍を考えると、無事なら息の長い活躍も期待できそうだ。

馬券の狙い目→条件クラスなら素質で勝ち上がれる。本格化はまだ先だけに、馬体の成長を見極めたい。

3/4ページ

著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント