【K-1】武尊が強豪ムエタイ戦士KO宣言「ぶっ倒したい」

K-1実行委員会

武尊の2016年初戦は念願のムエタイ戦士戦に決定

2016年初戦で念願の強豪ムエタイ戦士との対戦が決まったK−1−55kg王者・武尊 【(C)K-1実行委員会】

 3月5日(土)東京・飯田橋ホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、4月24日(日) 東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜」の追加対戦カードが発表された。

 今大会にスーパーファイトで出場することが決まっていた−55kg王者・武尊の対戦相手がついに発表された。武尊はかねてからタイのムエタイ戦士との対戦を希望しており、前田憲作K−1ぷロデューサーも武尊×強豪ムエタイ戦士のスーパーファイトになることを明言していた。

 そして今回、武尊の対戦相手に決まったのは元タイ国プロムエタイ協会スーパー・フライ級王者ヨーセンチャイ・ソー.ソーピット。これまで60戦以上のキャリアを誇り、前田プロデューサーは「K−1のリングなので組む選手ではなくパンチと蹴りで戦える選手、実績がある選手を選びました。ムエタイはミドル・ヒザ蹴り・前蹴りが強いのは当たり前で、ヨーセンチャイ選手はパンチもできるところに目をつけて選びました。ムエタイの多彩な蹴り技とハードパンチ対決に期待しています」とヨーセンチャイについて語った。

 強豪ムエタイ戦士との念願の一戦が決まった武尊は「やっと来たなって感じで、モチベーションがすごく上がっています。ずっとタイ人と対戦したいと言っていたけど、その通りに組んでいただいて感謝しています。言ったからにはK−1最強をアピールするためにタイ人をぶっ倒したいと思います」と早くもKO宣言。ヨーセンチャイの試合映像を見て「蹴りは日本人や他の国の選手では見られないスピードと切れがあるので、それは警戒しなきゃいけないと思います」とする一方「僕はK−1で倒しに行くスタイルを確立しているので、今回もそのスタイルで絶対にKOする、ぶっ倒しにいこうと思います」と戦い方を変えるつもりはない。

 自身もタイでの試合・武者修行の経験がある武尊は「タイ人の強さを知っているし、次元が違う動きをする選手も多いのも分かっています。でもそれを経験しているからこそ、トップクラスのタイ人を倒してK−1最強を証明したい。ヨーセンチャイもK−1に出るだけの実績がなかったら呼ばれないだろうし、僕もやる気になりません」とキッパリ。「ムエタイと同じ土俵に立ったら差が出ると思うので、そこではなくて自分のスタイルで、K−1ファイター武尊として打倒ムエタイをやりたい」とヨーセンチャイ撃破を誓った。

 2016年の開幕戦となった昨夜の大会を見て「すごく大会が盛り上がっていて、それはうれしいけど、心のどこかで悔しい気持ちがありました。僕は一番目立っていたい、輝きたい体質なんで(笑)。4月はまだ2016年の序盤ですけど、年間ベストバウトを見せてKOで勝ちたい」と闘志に火が点いた様子の武尊。2016年初ファイトで強豪ムエタイ戦士から勝利をもぎ取ることができるか?

ゲーオは苦戦グランダー戦の払拭誓う

グランダー戦では苦しみながらも勝利をもぎとった−65kg王者ゲーオは欧州の強豪ブライドと対戦 【(C)K-1実行委員会】

 4日の大会では苦しみながらもマサロ・グランダーから勝利をもぎとった−65kg王者ゲーオ・ウィラサクレックが4.24代々木大会に連続参戦し、スーパーファイトでイリアス・ブライドと対戦することが発表された。
 ブライドは2014年11月の−65kg初代王座決定トーナメントにリザーブファイトで出場。泰斗からKO勝利を収め、その後はヨーロッパの格闘技イベント「Enfusion」のエースとして活躍を続けてきた。前田憲作K−1プロデューサーも「ゲーオ選手との一戦は世界が注目するビッグマッチだと思います」と期待を寄せる一戦だ。

 会見にはゲーオも出席。グランダー戦の苦戦を「今回は少し試合前の疲れが残っていたのかもしれません。相手も上手くてやりにくかったし、少し相手のペースに飲まれてしまいました」と分析するゲーオは「次の試合も相手にとって不足はありません。上手く調整をして全力で戦います。ファンのみなさんを失望させない試合をしたいと思います」と捲土重来を誓った。

 王者ゲーオがグランダー戦を払拭する勝利を収めるか? それとも約1年半ぶりのK−1参戦となるブライドが存在感を見せるか?

元"郷州力"が憧れのK-1に初参戦

"郷州力"のリングネームで活躍してきた郷州(左)が−60kg日本代表決定トーナメントリザーブとしてK−1初参戦 【(C)K-1実行委員会】

 すでに本戦出場8選手と組み合わせが発表されている−60kg日本代表決定トーナメント。この日の会見ではトーナメントのリザーブファイトとして島野浩太朗vs.郷州征宜の一戦が発表された。

 島野は昨年1月の−60kg初代王座決定トーナメントにも参戦した−60kg屈指のハードパンチャー。しかし現在は2連敗中ということもあり、今回はリザーブファイトでの出場となった。

 リザーブファイトながらチャンスを得た島野は「今の自分にとってベストのチャンスをいただいたと思っています。しっかり準備して可能性を感じてほしいです」とあいさつ。「トーナメントなので本戦に出ることも頭にあるけど、本戦に出る8選手は実力も個性もある選手が揃っている。そこを上回ってやるという想いよりも、見ている人たちに『こいつ化けるんじゃないかな?』とか『いい意味で危ない』という試合ができたらと思います」とリザーブファイトでの覚醒を誓った。

 対する郷州は難聴というハンデを抱えて戦うファイターで、これまでは"郷州力"というリングネームで活躍。3月からK−1ジム総本部チームペガサスの一員となり、K−1初参戦を迎えた。前田憲作K−1プロデューサーは郷州のK−1参戦について「契約担当より、契約に問題ないということで郷州選手と契約し、K−1参戦に至りました。郷州選手にとって夢のK−1参戦が叶い、これからK−1で夢と希望を与えてほしいと思います」と語っている。

 前田プロデューサーの言葉を受けて、郷州があいさつ。格闘技を始めるきっかけになったK−1への想いやK−1参戦への意気込みを語った。

「僕はずっとK−1に出ることが夢でした。格闘技に興味を持ったのもK−1もですし、一度格闘技をやめて、もう一度格闘技をやろうと思ったきっかけもK−1です。こうしてK−1に出られることになり、今まで関わってきた方々に感謝しております。僕は耳が聞こえないのですが、同じ境遇の方々に夢や希望を与えることが使命だと思っています。必ず勝ちます。

 以前所属していたジムには2月末に退会届を出して受理されております。本当にお世話になったジムだと思っていますし、感謝しています。これから活躍することもその恩返しになると思うので、精一杯頑張ります。(リングネーム変更は?)デビュー戦は本名でしたし、心機一転ということでデビューした時と同じ本名でやろうと思いました。リザーブファイトから優勝するのが一番盛り上がると思うので、絶対に実現させたいです」

 お互いの印象を聞くと「郷州選手は真っ向勝負で攻撃力も実力も心もある選手。上手く言葉にできないんですけど、本当によろしくお願いします」と島野。郷州も「勝った試合はほとんどKOでパンチが強いと思います。でもしっかり対策して、負けない自信もあるのでぜひ見に来てください」と呼応し、激闘は必至。本戦と比べてもひけをとらないK−1らしい熱いファイトが期待できそうだ。
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