【全日本プロレス】 平成生まれの宮原が史上最年少三冠王者 中島がGAORA王座V2に成功

高木裕美

中島がTV王座防衛 長期政権を宣言

中島がTV王者の防衛に成功。SUSHIが挑戦表明 【横田修平】

 セミファイナルのGAORA TVチャンピオンシップでは、王者・中島洋平が若手の青柳優馬を退け、2度目の防衛に成功した。

 開始早々、青柳は場外へのプランチャを仕掛け、イキの良さを見せ付けるも、中島はキャメルクラッチ、サッカーボールキック、ドロップキック、ミドルキックで優位に立つと、さらに雪崩式フランケンシュタイナー、串刺しドロップキック、スイングDDT、卍固め。青柳もフィッシャーマンズスープレックス、逆さ押さえ込みであわやという場面を作り出すが、中島がカカト落とし、顔面スピンキック2連発でフィニッシュを決めた。

 試合後、SUSHIが「てやんでい! 洋平、おまえのベルト、オレが取り返しに来たぞ」と訴えると、中島は「アンタの気持ちは分かってる。このGAORA、欲しいんだろ」と握手で応えるも、「でも、今、(Jr.BATTLE OF GLORY)リーグ戦でしょ」と一蹴。「このベルト、そしてオレ自身のポジションをもっともっと上に上げていくために、守り抜くのが絶対条件。GAORAの中島、中島のGAORAと言われるように、プロレス界のベストカップル賞を狙います!」と長期防衛を宣言した。

新取締役・大森が気配りを見せる

渕が奮闘! 入江、ウルティモを投げ飛ばす 【横田修平】

 本年度より新たに全日本の取締役に就任した大森隆男が、社長の秋山準、重鎮の渕正信とトリオを結成し、石川修司、ウルティモ・ドラゴン、入江茂弘組と対戦。大森は石川とド迫力のタックル合戦を繰り広げると、開始5分を待たずして早くもアックスボンバーを仕掛けるが、石川のラリアットと相打ち。アックスギロチンドライバーも切り返され、逆にヒザ蹴りのエジキとなってしまう。その後は渕がウルティモ、入江を立て続けにボディースラムで投げて奮闘するも、石川の巨体は腰を痛めて断念。チームが分断される間に、渕がウルティモのラ・マヒトラルに3カウントを献上した。

 試合後、大森は敗れた渕を責めるどころか、「オレが足引っ張っちゃってすみません」と謝罪。取締役ならではの気配りを見せるも、メイン終了後には新三冠王者となった宮原に挑戦状を叩きつけた。

ジュニアリーグ戦は光留、橋本らが勝利

「Jr.BATTLE OF GLORY」リーグ戦が開幕 【横田修平】

 ジュニアヘビー級8選手によるリーグ戦「Jr.BATTLE OF GLORY」が開幕。この日は公式戦4試合が行われ、Aブロックでは、優勝候補の双璧である青木篤志vs.南野タケシが、両者リングアウトにより共に勝ち点0というまさかの結末に場内騒然。 南野が強引に場外戦へ持ち込み、西側客席でもみ合ううちに無情のゴングが打ち鳴らされた。また、女性ファンの熱視線を集めた高尾蒼馬は、SUSHIのカツオの一本釣りを切り返して3カウントを奪取。白星スタートを切った。

 Bブロックでは、佐藤光留が丸山敦のタイガーススープレックスからのジャックナイフ式エビ固めを下から腕ひしぎ逆十字固めに切り返して逆転勝利。橋本和樹は土方隆司を右ハイキックから胴絞めスリーパーで締め上げ、レフェリーストップ勝ちを収めた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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