秋山準は全日本プロレスを守ることができるか!?
主力選手退団の激震に見舞われた2015年
新年のあいさつで11.27両国大会を発表した秋山準社長。大きな危機を迎えた全日本プロレスを守ることができるのか 【横田修平】
今年は11.27東京・両国国技館大会の開催も決定。現役王者の退団で空位となっていたベルトも、日本最古の歴史を誇るアジアタッグ王座はインディーマットを席巻するヤンキー二丁拳銃(木高イサミ&宮本裕向)が、世界タッグ王座はパワーファイトを信条とするザ・ビッグガンズ(ゼウス&ザ・ボディガー)が獲得。団体の象徴である三冠ヘビー級王座は、前日の後楽園大会で秋山準を破った諏訪魔が戴冠した。
すでに2.12後楽園では諏訪魔vs.宮原健斗の三冠戦が正式決定。また、2.13千葉・銚子での諏訪魔&野村直矢組vs.宮原&ジェイク・リー組による次期挑戦者決定戦の勝者チームが、2.21大阪で世界タッグ王座に挑戦することが決定。空位のままの世界ジュニア王座も、2月開催の「Jr. BATTLE OF GROLY」優勝者が新王者となることが発表された。
ボロボロになっても若手たちを鍛え上げる覚悟
ボロボロになってでも自ら先陣に立って若手たちを鍛え上げる覚悟 【前島康人】
前日に諏訪魔に敗れ、三冠ヘビー級王座から陥落した秋山は、この日はNEXTREMEのジェイク・リーと一騎打ち。前日の激闘のダメージをほとんど見せることなく、ジェイクを場外で四方の鉄柵に振ると、パイルドライバーを炸裂。ジェイクもローキック連打、ブレーンバスター、フロントネックロックで意地を見せるが、秋山はランニングニー、エクスプロイダー、ニーパットをはずした生のヒザでのランニングキックで完勝した。
かつて専修大学レスリング部から鳴り物入りで全日本に入団し、デビュー直後からトップレスラーたちにもまれてきた経験のある秋山は「オレのやってきたもの、先輩からやってきてもらったものを下につなげる。できる限りはオレがやる。だけど無理にやらせようとしない。あいつらが自分でしっかり考えて練習して、自分の足で立って、自分が考えて力でオレに技をかけてきた時は、それはもう受けざるを得ない。やられるだろう、オレも。でも今はオレは簡単にはやられない」と、自らが先陣に立って若手たちを鍛え上げ、ボロボロになっても受けて立ち続ける覚悟を吐露。
前日に発表された11.27両国国技館大会についても「近場のゴールをとりあえず見せてあげたかった。これはもうオレひとりの力じゃなく、選手ひとりひとり、やっぱり一丸となっていかないと成功できないと思う」と、選手個々の成長と団体としてのチームワークの両方に期待を寄せた。
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