金メダルだった北京五輪を彷彿させる韓国 特別な思いで臨む準決勝の日本戦
イ・デホもリーダーシップを発揮
準決勝・日本戦の先発が予告された千葉ロッテ所属のイ・デウン。プレミア12ではシーズン以上の好調さで、「対戦したことがある打者が多いという点では気楽」と語る 【写真は共同】
またトゥサンでキャプテンを務めるオ・ジェウォンは、キューバ戦の試合前、「チームスタッフが疲れているようだから」と打撃投手を買って出て、控え野手たちにボールを投げ込んだ。この一体感は9戦全勝で金メダルを獲得した2008年北京五輪の時の雰囲気に近づきつつある。
19日の準決勝・日本戦はイ・デウン(千葉ロッテ)の先発が予告された。イ・デウンもシーズン以上にいい状態を見せている選手だ。前回先発のベネズエラ戦ではシーズン中とは異なり、先輩捕手に全幅の信頼を寄せ、サインに首を振ることなく安定感のある投球を見せた。この試合でイ・デウンは5回2失点で勝ち投手になっている。イ・デウンは日本戦について、「対戦したことがある打者が多いという点では気楽」と話している。
決勝戦を目指す一発勝負の戦い
日韓のトップチーム同士が東京ドームで対戦するのは2009年3月9日のWBC1次ラウンド以来4度目。過去3回は韓国の2勝1敗で、いずれも2次ラウンド進出をかけたリーグ戦、スタート地点での対戦だった。しかし今回は違う。決勝戦というゴールを目指す一発勝負の戦いとなる。
キューバ戦終了後、キム・インシク監督はこう話した。
「日本戦ということでの特別な戦略というのはない。ただ前回負けているのでそれなりに考えて戦う」
憧れの地での戦い、札幌の雪辱、決勝進出を懸けた一戦。数々の思いが詰まった11月19日の東京ドームでの対戦はどんな結末を迎えるのだろうか。