疲労回復、ケガ予防に! アスリートも使用 優秀“体ケア”グッズ

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 スポーツ愛好家のお悩みのひとつが、翌日以降の疲労、筋肉痛では? 今回は、スポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC2015(スポルテック2015)」(7月28日〜30日、東京ビッグサイト)で発見した、アスリートも使用する疲労回復、ケガ予防のアイテム&機器を3つをご紹介します。これから本格販売される体ケアアイテムやメジャーリーグ25球団などが使用している最新レーザー治療機器の情報など、あるところには便利&スゴイものがありますね!

1)メダル獲得にも貢献!? 重炭酸湯の入浴剤

疲労回復にはやっぱりお風呂! 「重炭酸湯」を家庭で楽しめる入浴剤「ホットタブ」 【スポーツナビDo】

 入浴が疲労回復に良いことは、ご存知……というか実感している方も多いはず。今回、この会場で見つけたのは「重炭酸湯」の入浴剤です。

 そもそも重炭酸湯(入浴)って何かと言うと、通常の入浴などよりも血流、代謝向上などの温浴効果が高いお風呂のことです。2012年のロンドン五輪では、日本代表チームの体ケアのために人工炭酸泉プール(お湯、冷水)が選手村に持ち込まれ、プールの予約待ちができるほど選手たちから好評だったとのこと。

 ただこの重炭酸湯は、高価な専用機器がないと使えなかったことが難点でした。これを、必要成分(重曹とクエン酸)の錠剤化に世界で初めて成功し、家庭で気軽に楽しめるように開発されたものが「ホットタブ」という入浴剤。自然療法にも使われるドイツの自然炭酸泉などを研究して誕生しました。
 簡潔に言うと、温浴効果を高める「炭酸ガス」「重炭酸イオン」「クエン酸」の効果で血行を促進。さらにお風呂のお湯を血液のphに近い「中性」にする入浴剤(一般的な市販品は酸性)のため、より人間の体に取り込まれやすいそうなんです。
 血行促進効果が高いため、入浴時はぬるめの湯でも体ホカホカ(温度37〜40度で15分以上の入浴を推奨)。古い角質を溶かし保湿成分は保つ特性のため、洗髪の場合はシャンプー不要だそうですよ。

2)動きやすい! アイシング兼サポーター

 日常のケアが“温める”お風呂なら、ケガの応急処置や運動直後のケアによく使われるのが“冷やす”アイシング。
 カラフルなグッズがあるけど、これ何だろう? そんな気分で見つけたのは「Dr.Cool(ドクタークール)」という「アイシング機能付きコンプレッションサポーター」。海外では、アメリカンフットボールのNFL選手も使用しています。

日本では、このイベント以降に本格販売スタート。現在は“サッカーママ”たちに紹介し、好評を博しているとのことです 【スポーツナビDo】

 アイシンググッズって「もう少しこう何とかなったらいいのになー」というアイテムだと思っております。かさ張る、ズレる、冷やしている間は身動きが取りにくい……私はあまりお世話になったことがないんですが、使っている人を見ると、そう見えてしまいます。

 でも今回見つけたドクタークールは、マジックテープつきのベルト型になっているので、アイシングまたはサポートしたい箇所にくるくると巻きつけてペタリと止めるだけ。アイシングもクーリングも他のアイテムは不要で、アイシングなら「水で濡らす」→「絞る」→「冷凍庫で冷やす(2〜30分)」→「巻きつける」でOK。クーリングなら水で濡らして絞るだけで使えます。試合でも練習でも荷物はなるべく減らしたいもの。その点ですでにかなり良いアイテム!
 もうひとつ良かったのは、“ズレ”防止に、指を通せる穴が開いているところ。手の場合だったら、写真(上)のように親指など患部以外の指に通しておけばズレにくくなります。ズレにくいということは、アイシングしている間も自由に体を動かせるということ。何なら練習しながらでも巻いておけるのです。
 その場で試させてもらった感想では、冷え感もバッチリ。ただし冷やし過ぎにはご注意ください! 結構、冷たくなります。

3)最先端のレーザー治療機器 福岡ソフトバンクも導入

世界のトップアスリートが使用する高出力レーザー機器「ライトフォースプロ」 【スポーツナビDo】

 3つ目は最先端のレーザー治療機器です。今回のイベントで説明会があったのは、世界のトップアスリートが使用する高出力レーザー機器「ライトフォースプロ」。メジャーリーグ全30球団中25球団、米国、イギリス、カナダなどの五輪チーム、日本ではプロ野球の福岡ソフトバンクホークスが今年の2月から正式導入しています。

背中やふくらはぎなどの広い面から、指先などの細かい面まで使用可能 【スポーツナビDo】

 レーザー治療とは、体の表面から専用機器で患部にレーザー光を照射し、痛みの緩和、治癒促進、機能回復を促すもの。今回紹介されていた機器の場合は、従来機器よりもレーザー光が高出力になったため体の深部に光が届き、痛みや炎症の緩和により力を発揮。アスリートたちのケガ予防、回復促進に有効なのはもちろん、関節痛に悩まされる高齢者への患部ケアなど一般の医療用としても活躍が期待されています。選手たちのウォーミングアップにも使われるとのことで、資料によるとチームで利用している選手の中からは「自分専用に1台ほしい」という声も出ているとか。

説明会で「ライトフォースプロ」を体験した、モデルやプロレスラーとして活躍する赤井沙希さん 【スポーツナビDo】

 今のところ一般の方の場合は、病院などにあれば使える……という感じなので“スゴさ”のご紹介のみになりますが、世界のトップアスリートが効果を実感しているこのレーザー治療機器。良いものはぜひ、一般にも広まってくれるとうれしいですね。
(取材・文:小川麻由子/スポーツナビ)
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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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