若者が気軽にゴルフできる時代の到来か 3千円コースの実力は!? ゴルフなう

北村収

無駄を排除、風呂も豪華なクラブハウスもなし!

ゴルフ場に到着。豪華なクラブハウスはないが、開放的な雰囲気 【アイランドゴルフパーク東那須】

豪華ではないが親しみやすいフロント 【アイランドゴルフパーク東那須】

 まずはゴルフ場に到着。豪華なクラブハウスはないが、開放的な雰囲気だ。

「キャンプ場みたいですね!」。ゴルフ場に到着するなり、一緒にラウンドする後輩が驚きの声を上げた。通常あるはずの豪華なクラブハウスがなく、入り口付近には小さな建物がいくつかあるだけだった。「こういう雰囲気の方が僕は好きですね。初心者でも緊張しなくていいですよ」と、解放的な雰囲気が気に入ったようだ。

 駐車場でゴルフシューズに履き替え、キャディバックを背負って受付があるウッディでおしゃれな建物に向かい、笑顔で迎えてくれたゴルフ場のスタッフの方にプレーフィーの3000円を支払う。

「なんか追加料金があるのでは?」と少し訝っていたが、通常料金内に乗用カート使用料、ゴルフ利用税、消費税などのすべてが含まれているとのこと。「乗用カートに1日乗れるだけでも、3000円は安いですよね!」と後輩がまたもや明言を発した。

 なお、このコースにはゴルフ場につきものの大浴場やレストランなどはない。ただ、シャワーは無料で利用できるとのことで、暑い季節でも問題はなさそうだ。
 食事ができるところはないのか尋ねると、食券を買ってからとなりのプレハブ小屋を案内してくれた。メニューは冷やしたぬきそば、焼きそば、ホットドックなど。筆者は500円の冷やしたぬきそばで腹ごしらえをした。

グリーンやアプローチだけでなく、芝から打てる練習場もあり!

練習場では天然芝から練習ができる 【アイランドゴルフパーク東那須】

 お腹も満たされたので少し練習することに。グリーンやアプローチだけでなく、なんと芝から打てる練習場もある。練習場は有料(24球、300円)だが、グリーンやアプローチは無料で利用できる。

 そして気になるグリーンの状態だが、予想以上にグッドコンディション。ベントグリーンで一般のコースと変わらない。スタート地点から見えるコースの全景も広々としておりラウンドへの期待感が高まってくる。

 なお、我々がラウンドした日は約20名くらいの団体がアプローチ練習場で練習をしていた。芝から打てる練習場もあるし料金も安いので、ゴルフ合宿的などを実施するのに最適かもしれない。

フェアウェイも広々、スループレーの4時間で終了

カートはフェアウェイへの乗り入れができる 【アイランドゴルフパーク東那須】

 12時30分ごろに1番ホールをスタート! フェアウェイも広々としていているので、プレッシャーを感じずにのびのびと打っていける。一緒にラウンドした後輩はゴルフを始めたばかりだったのだが、広くてやさしいコースなのでラウンドもしやすかったようだ。

 また、乗用カートのフェアウェイ乗り入れが可能なので、ラウンドも楽々! 気温は約30度と暑い日だったが、カートを運転しながら感じる風が爽快だった。
 気になっていたグリーンに関しても、一般のゴルフ場のベントグリーンと変わらないコンディション。改めて3000円という料金には驚きだ。

広々としたコース 【アイランドゴルフパーク東那須】

 このゴルフ場ではドレスコードはなく、ジーパンでもラウンドできる。「細かい服装規定等があるととっつきにくいんですけど、ここは良いですね」と、ゴルフ初心者の後輩もゴルフ場にありがちな敷居の高さは感じていない模様。「今度はお弁当を持ってゴルフに行きたい!」と、斬新な意見も行ってくれた。なお、このゴルフ場は犬を連れてのラウンドも可能だ。

 途中、ゆっくりラウンドしていたカップルゴルファーをパスさせていただき、16時30分ごろに18ホール終了! ブラインド(ティーグラウンドからグリーンが見渡せない)のホールが少ないので、初めてでも問題なくラウンドできた。

 3000円という料金、スルーで18ホールのラウンド時間が4時間。こんなゴルフ環境が日本にもあったとは! 近所に住んでいたら頻繁に通ってしまいたくなるゴルフ場だった。

昼食付で平日5000円以内は当たり前!

 平日なら昼食付5000円以内でラウンドできるゴルフ場は数多くあるようだ。ゴルフ場予約サービスを行っているGDOの「プレー料金で選ぶ! 昼食付5000円以下」(http://reserve.golfdigest.co.jp/s/category/5000)のページを調べてみると、東京都に隣接する埼玉県で8コース、千葉県で6コース、また、大阪府に隣接する兵庫県でも16コースが該当コースとして検索でき、比較的都市近郊のゴルフ場でもプレー料金はさらに下がっているようだ(2015年7月現在)。

 これからゴルフを始めようという方はもちろん、ゴルフ経験はあるが料金が高いという理由でプレーを断念している方がいたとしたら、ぜひ、あらためてプレーの再開を検討してほしい。友人とともに自然と戯れる至福の時間を、千円札数枚でゲットできる時代になったのだ。

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著者プロフィール

タイガー・ウッズがプロ入りした1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ(ALBA)編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに就任。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。松山英樹が日本人初のマスターズ表彰台に立った2011年4月に独立。2011年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙媒体、Web、ソーシャルメディア、さらにはEコマースの企画運営も行うゴルフ編集者兼ゴルフWebディレクターとして、ゴルフ関連の仕事に従事。ゴルフを気軽に家族で楽しめる環境を日本で実現していくのが夢。まずは自分自身、家族ゴルフを楽しんでいる

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