村田透のメジャー挑戦は終わらない 3Aでエース級の活躍、再昇格は近いか
キレとコントロールで勝負、速さも意識
投球スタイルは巨人時代と変わっていないが、球速は150キロを超えることも。課題は「メジャーでも自分のピッチングをできるか」と自信は揺るがない 【Getty Images】
ピッチングに関しては、巨人時代と大きく変わったことはないという。マウンドでは、キレとコントロールで勝負する自らのスタイルを貫いたが、3Aで投げるようになったころから、ストレートの力がないと、上位レベルでは苦しいことに気づき、ストレートの速さにもこだわるようになった。
「速いストレートを投げることを意識したというより、四球を怖がらずに、しっかりと腕を振るということを意識しました。四球を気にすると腕が振れなくなったりするので。投げ方に関しては、少しずつは変わってはいるんでしょうけど、そんなには変わっていないと思います。ただ、米国に来て、ウエイトトレーニングの量は多くなったと思います」
メジャー初勝利へ、今まで通りを強調
メジャー初勝利への課題はまだまだ多いようにも見えるが、「メジャーでもマイナーでできている自分のピッチングをできるかですね」と、村田はこれまで歩んできた道程に対する自信とプライドを隠さない。今後の課題についても、「先発として、まずはクオリティースタートを目指しています」と、あくまで今まで通りを強調する。
あのメジャー初登板を「夏の夜の夢」に終わらせないためにも、まずは3Aでコンスタントに先発としての仕事を続けたい。そうすれば、ベンチ入り人数が拡大される9月の「セプテンバー・コールアップ」を待たずとも、先発の頭数が足りなくなる夏場、村田の出番が訪れることだろう。