富士山ハイキングに行こう! 森林浴の醍醐味で心の洗濯を

芸部歩人

サロモンのシューズで山歩きもラクチン

サロモンのハイキングシューズ「X ULTRA 2 GORE-TEX」 【スポーツナビDo】

 当日は御殿場駅乙女口に8:45集合。普段みなさんが目を覚ますころ寝て、昼過ぎに目を覚ますロクでもない生活をしていますから早起きはキツいのですが、さっそく富士山がドーンと構えるロケーションの効果で目はギンギンです。大自然を前に否応なしにテンションが上がるのは、普段コンクリートジャングルに囲まれた人間の性でしょう(と言いつつ芸部は片田舎在住)。

 駅からしばらくバスに揺られ、仮眠している間に御殿場口新五号目に到着。富士山がよりドーンと迫り、一発で目が冴えます。普段もこれくらい目覚めがよいといいのですが。

前方に曲がりやすく歩きやす 【スポーツナビDo】

 ここでサロモンのハイキングシューズ「X ULTRA 2 GORE-TEX」に履き替え準備を整えます。こちらは通常のトレッキングシューズに比べ前方に曲がりやすく歩きやすいのが特徴。それでいてカカト部分は捻り合成で曲がりにくいため、着地の際はしっかり足を守ってくれます。グリップもよく(グリップ性を考慮した設計「コンタグリップ」を採用)、ゴアテックスで防水仕様でもあるため、不肖・芸部は前のタイプ「X ULTRA」愛用者でありましたが、冬場など雪が降った際にも大変重宝してくれました。靴ひももクイックレースという着脱自在なシステムが施されていてラクチンです。

グリップ性を考慮した設計「コンタグリップ」を採用 【スポーツナビDo】

靴ひももクイックレースという着脱自在なシステムでラクチン 【スポーツナビDo】

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虫の鳴き声、鳥のさえずり、空気が美味い!

新日本プロレス・永田さんを思わせるブルーがカッコいい 【スポーツナビDo】

 さて、標高1,440mで涼しく、梅雨のこの時期珍しく青空の広がった中を、新日本プロレス・永田(裕志)さんを思わせるブルーのシューズでいよいよスタート。御殿場ルートは下山時に火山灰地を駆け降りる大砂走りが有名ですが、そこを想起させる砂地の勾配をやや歩き、森林地帯へ入ります。

森林地帯へと入っていく 【スポーツナビDo】

森林浴の醍醐味! 【スポーツナビDo】

 標高が高い分日差しも強いのですが、ここは木々がいい具合に日光をさえぎってくれ、風が心地よく体をなでます。進んでいくうち周囲はうっそうとしてきて、どことなく“ランボー感”あり。とはいえ、虫の鳴き声に鳥のさえずり、葉や木々から出される空気が「美味い!」と思え、森林浴の醍醐味が味わえます。

 標高が上がってくると、木や花の名前がまるで分からない無粋な私でも木の高さが低くなってきたなと自然の変化に気づいたり、途中休みながらノンビリ歩いて、初めてのハイクも楽しいものです。

丸太で作られた橋を渡ることも 【スポーツナビDo】

中間地点の幕岩が見えてきた 【スポーツナビDo】

 お昼前には岩壁の広がる「幕岩」へ到着して、お弁当を広げて昼食タイム。ゴツゴツした岩肌を尻に感じつつおにぎりを頬張り、遠くにシカも確認できたり、転地効果十分です。こうやって心身をリラックスするため歩くのもいいものだなと思わされた次第。

お昼は富士山おにぎり弁当、美味しゅうございました 【スポーツナビDo】

休憩中、岩の頂上へ登る芸部 【スポーツナビDo】

登らなくってもいいじゃない、ハイクだもの

苔に包まれた木の数々に芸部も興味津々 【スポーツナビDo】

 昼食後のハイク後半は、疲れと気が緩んでやや足を持っていかれる場面もありましたが、水で濡れた道も安定性のよいグリップで切り抜け、最後まで足をグネることなく無事踏破。倒れた木に苔や緑が茂っているのを見て、雨が多いんだろうなと思ったり、大きな木を見上げて樹齢に思いを馳せたり、普段あまりない自然を感じ、自然を思う時間を持ってハイクは終了となりました。

樹齢100年を超える大木には風格すら感じられる 【スポーツナビDo】

頂上に登ることがすべてじゃない、富士山ハイキングはとっても楽しい! 【スポーツナビDo】

 目標を達成したり、成果を上げねばならない仕事や普段の習性で、山と言えば登らないといけない気がしていましたが、“登らなくってもいいじゃない、ハイクだもの”――終わって思ったのはそんな相田みつをさんみたいな感想です。自然の中で、普段の習性から離れて深呼吸。山登りほどキツくないので、家族やカップルでも気軽に楽しめ、心の洗濯ができる。そんなハイクのよさを満喫できた1日でした。

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著者プロフィール

げいぶ・あると。体験系取材を中心に活動し、「2代目スポーツ冒険家」を自称する40代目前ライター。名前は映画『クリフハンガー』の主人公ゲイブ・ウォーカーから

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