レッドコードで身体本来の動きが目覚める 不安定な体勢と安定した体勢を繰り返す
【細野史晃】
レッドコードがなぜ有効なのか?
【細野史晃】
前回は、良い姿勢が全身の健康に大きく寄与すること、姿勢を良くするためには背骨の動きとその周辺の筋肉を使うことが大切だとお伝えしました。今回は、このレッドコードがなぜ有効なのか? そのあたりを詳しくご紹介したいと思います。
ファンクショナルトレーニング――その名の通り、機能向上のためのトレーニングを安全かつ簡単に行うことができるため、レッドコードは有効だと言えます。では、なぜファンクショナルトレーニングができるのでしょうか?
そのヒントは、バランスにあります。バランスを崩すということは、重心を身体の外に出して不安定にすることです。このバランスを崩そうとすると、基本的に身体は反射的に元の安定した場所にいようとします。もしくは、安定させるために、倒れていく方向に手や足などを出してバランスを取ろうとします。
その中でも、なかなか普段意識してやらない動きが背骨の「前屈と後屈」「側屈」「回旋」の動きです。この動きを最大限行うことが良い姿勢を作り、身体の凝りや痛みなどを改善することになります。
側屈
【細野史晃】
前屈と後屈は主に肩甲骨周りの筋肉を使いました。今回の動きでは、肋骨周りの筋肉を使います。この肋骨周りの筋肉は、肩甲骨以上に普段は使われません。筋肉でいうと「前鋸筋(ぜんきょきん)」と呼ばれる筋肉が主に使われます(※写真で触っている周辺の筋肉が前鋸筋です)。
【細野史晃】
レッドコードを使った方が上手く意識できますが、自宅でも似たような動きを意識すればトレーニングできます。ぜひ、今回の内容の理論も意識しながら運動してみてください。
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