高瀬、福島ら世界陸上メンバーを発表=尾縣専務理事「バランス取れたチーム」

スポーツナビ

全選手がそろうのは8月11日以降

今回の代表メンバーについて尾縣専務理事は「バランスの取れたチーム」と評価する 【スポーツナビ】

登壇者:
尾縣貢(日本陸連専務理事)
原田康弘(強化委員長)
麻場一徳(強化副委員長)

尾縣専務理事 今回はトラック&フィールドの第1次(代表選手)の発表となります。今後の追加は本連盟が設定した記録の有効期間(8月2日)までになります。8月10日までにIF(国際陸上競技連盟)からインビテーション(招待枠)での出場がきますので、その検討をした後の発表となります。

 23名の選手について発表させていただきましたが、感想としてはベテラン、中堅、若手とバランスの取れたチームだと思います。このチームで目標に向かって戦うとともにこのチームの中で育っていける、そういったチームではないかと思います。それが来年のリオデジャネイロ、そして2020年の東京五輪につながる。まず、その第一歩ではないかと思っております。

原田委員長 すでに発表済みのマラソンの男女6名、競歩男女7名、合わせて36名が現時点での日本代表として、8月の北京に向けて準備をしております。

 すでにお話している通り、目標はメダル2、入賞6と掲げております。決して簡単な目標ではないと感じておりますが、その中でリオに向けて弾みをつけていきたいと考えております。

麻場副委員長 男子の4×100メートルリレーのメンバーを2名選考しました。これについては、5月の世界リレー(バハマ)で銅メダルを取った大瀬戸選手、谷口選手を選考しているということになってます。これは選考基準に則った形、あるいは、強化委員会、それからナショナルリレーチームの選手、指導者にあらかじめ説明している条件を満たしているということで、この2名を今の時点で選考させていただきました。リレーメンバーについては8月3日の時点で何人か追加することも考えています。

桐生を選びたい気持ちはあるが……

――男子1万メートルについて、3位に入った星創太選手(富士通)がこのあと選考記録を突破しても選ばれることはないのか?

 選考基準の順番があり、選考基準の大きな1番、日本選手権終了時点で選考するということがあります。ですから、まずここで選考が行われるということです。

 従いましてここで3人決まってしまったら追加で入る余地がないということになります。

――男子の4×100メートルのメンバーについて。世界リレーに出場した桐生祥秀選手(東洋大)を選ぶ可能性があるのか? また、日本選手権で2位に入ったサニブラウン・アブデル・ハキーム選手(城西大城西高)を今後の記録次第で選ぶ候補に入っているか?

 桐生選手に関しては、選びたいという気持ちはありますが、要綱上、日本選手権の出場者の中から選ぶということになっておりますので、日本陸連として桐生選手を選ぶことはできないことになります。

 ハキーム選手に関しては、8月2日までに参加標準記録を突破した場合には追加の対象になります。リレーメンバーとして選ぶ場合には、現在のところナショナルリレーメンバーではありませんので、このあとリレーとして選考されるという場合にはナショナルリレーチームに追加されて、そして選考されるという手順を踏むことになります。

――世界選手権でメダル、入賞を目指す種目は?

 メダルを狙っているのは、男子競歩、女子マラソン。今回(世界)リレーでメダルを取っているので、こちらもメダルを狙っていきます。

 入賞に関しては、競歩の複数選手入賞は可能性があるので、競歩。そして男子マラソン、女子マラソンも同様です。あとは男子やり投げも派遣設定を超えていますので、そういう意味では男子200メートル、女子やり投げも入賞が可能かと思います。

――リレーに関して、メンバーが決まらない状態だと思うが、8月10日以降に準備が始まるのか?

 リレーメンバーに関しては8月3日の選考のときに、(世界ランク)16位に入るという想定の元に、メンバーを選考したいと考えています。
 従い、そこから合宿などで最終的な調整をしていきます。しかし最終的に出る、出られないは8月10日に決まることになります。

――今後のリレー種目に関する予定は?

 男子の4×400メートルリレーは今後の試合予定として、ユニバーシアードがあります。今、学生の選手たちが出るということで、学生メンバーに頑張ってもらおうと思っています。また7月12日の3カ国交流陸上も記録を超える機会にしたいと思っています。

 女子の4×100メートルリレーに関しては、先ほどの3カ国陸上、7月25、26日に開催される新潟県選手権に海外チームを呼んでもらい、記録を狙いたいと考えています。

 女子の4×400メートルリレーは7月10日に、大阪選手権でトライアルさせてもらいます。その後は、そのまま北海道に移動して、3カ国陸上に出てチャレンジすることになります。

――走り高跳び、男子1万メートルは3人を選んでいるが、女子の5000メートル、1万メートルで3人選ばなかった理由は?

 選考基準の6番目の項目として、「日本選手権で3位以内、または2015年グランプリシリーズ及びゴールデングランプリ川崎において日本人1位の成績を収め、参加標準記録を満たした競技者」という基準に合わせています。この項目があるため、例えば、女子5000メートルの鷲見梓沙選手(ユニバーサル)は参加標準記録を突破していないため、参加標準記録を突破したら、選考に乗ることになります。
 4位の松崎璃子選手(積水化学)に関しては、日本選手権で3位に入っていないので対象外としています。

――リレーメンバーについて。8月3日以降に選出するとのことだが、トライアルがあるなら、どのようにオーダーを組む予定か?

 各ブロックの方針によりますが、今まで世界リレーなどに挑戦していますので、そのメンバーが主体になることは間違いありません。
 ただイコールではありません。そのメンバーが8月3日にそのまま選ばれるわけではありません。結果として選ばれることもありますが、もしかしたら、そうでないこともあるかもしれません。

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