セ球団より多いHR、大阪桐蔭4人のすごさ グラフィックで見る得意コース

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 いずれも将来を嘱望されてプロ入りしてきた選手たちとはいえ、さすがにここまでやれると想像できた人は少ないだろう。今季のパ・リーグは、大阪桐蔭高校出身の選手たちが席巻している。

 この流れをリードしているのが、北海道日本ハム・中田翔、埼玉西武・中村剛也、浅村栄斗、そして森友哉の4選手だ。彼らはいずれも、26日に発表された「マツダオールスターゲーム2015」のファン投票でトップ選出を果たした。パ・リーグのみならず、プロ野球ファン全体に強烈なインパクトを残していることが分かる。

データは交流戦終了の18日時点 【画像作成:株式会社ユーメディア】

 数字の上でも、4選手の活躍は顕著だ。リーグ全体の打撃成績を見てみると、この4選手だけで総打点(1472点)のうち13.18%(194点)を記録(いずれも交流戦終了の18日時点)、総本塁打(306本)は18.95%(58本)。昨季は総打点(3283点)のうち7.92%(260点)、総本塁打(623本)のうち13%(81本)だったので、その割合は上昇している。

 セ・リーグでは、6月28日時点で、チーム本塁打が58本に届いているチームはゼロ。パ・リーグも中村ら3選手が所属する西武、そして福岡ソフトバンク以外では、この58本に届いていない。やはり、「席巻」という言葉がふさわしい活躍ぶりとなっている。

「器用さ」持つ中田、「一点狙い」の中村

データは交流戦終了の18日時点 【画像作成:株式会社ユーメディア】

 今季のリーグ打撃成績を見てみると、本塁打と打点のトップを争っているのが、中田と中村。ともに長打力が魅力のスラッガーだ。

 この2人に共通するのは、一般的に打者が苦手とされる外角低めを、打率3割前後の高打率を残していることだ。「強引さ」がイメージされがちな強打者ではあるが、両者ともに打者としての「巧みさ」が備わっているからこそ、チームの中心である「4番」を託され続けているのだろう。

 ただし、中田の場合は、ストライクゾーンを9分割した場合のすべてのポイントで本塁打を記録。打率の高低こそあるが、いずれの球も仕留める「器用さ」を持ち合わせている。一方、中村の場合はほぼ得意なポイントのみで本塁打を記録。こちらは「一点狙い」と言えるだろう。

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