腸内環境を整えるプロバイオティクスは、現代人にとって、欠かせないもの。腸内の細菌のバランスを整えてくれる微生物は、ヨーグルト、ケフィール、納豆などの発酵食品にも含まれているが、より効果的に腸まで届けてくれるのが、サプリメントだ。

　冷蔵保存が必要な液状のものから、旅行先にも気軽に持っていける粒状のものまで、サプリメントの棚はいまや、あらゆる種類のプロバイオティクス商品であふれかえっている。最近では、日本で昔からおなじみのヤクルトも米国のスーパーマーケットに登場し、選択肢は増える一方だ。

　そんな中、少しずつ注目され始めているのが、プレバイオティクス。プロバイオティクスと組み合わせると効果がずっと高まるらしい。あらゆるブランドのプロバイオティクスを長年にわたって試してきた筆者も、初めてプレバイオティクスを試してみることにした。

　ひとことで言うと、プレバイオティクスは、プロバイオティクスのエサ。ガーリックやアーティチョークに含まれる食物繊維が基本的な成分だ。筆者が試したのは、医師パメラ・ネーサンが設立したグッド・ガッド・ソリューション社の“パーフェクト・パス。”ネーサン医師は東洋医学を学び、ヨガや瞑想も教えている。１９９８年に消化器官の健康を促進する目的で、自らの会社を設立したという。

“パーフェクト・パス”のプレバイオティクスは、オーガニックの材料を使った、白い粉状のサプリメント。中に入っている小さなスプーン１杯分を、１日２、３回摂取する。ほのかな甘みがある以外は、味はほとんどなく、水にもすぐ溶ける。プレバイオティクスが届いた腸内では、より数多い種類の善玉菌が繁殖しやすくなる。体に良いバクテリアは、なんと１００兆種もあるそうで、腸内にある種類が多いほど、健康上のメリットがあるらしい。