葉桜・桜桃・桜花賞 ◎ココロノアイ=乗峯栄一の「競馬巴投げ!第95回」

乗峯栄一

◎ココロノアイ、穴にローデッド

[写真5]良血ローデッド、究極の穴だ! 【写真:乗峯栄一】

 そんなことで、今年の難解桜花賞へ。ルージュバックはそんなに強いのかと、今年の桜花賞はそれに尽きる。オス馬に勝ったきさらぎ賞は確かに強かったが、少頭数だった。あれをそんなに信じていいのか。「あれはね、実はわたしが自分で自分宛てに走ったものなの。寂しさをまぎらわすためにね」ということは本当になかったのか?

 とにかく、今週は坂路で撮影のために粘ったので、とりあえず写真説明を。

[写真1]は栗東滞在中のココロノアイだ。関東三強と言われるうち、撮れたのはこの馬だけだ。キャットコインも栗東滞在しているが、平場追いで坂路には姿を見せず、横綱ルージュバックは美浦に構えている。大竹厩舎、2011年フレンチカクタスの桜花賞のときは栗東に来ていたが、何か悪い思い出でもあったのだろうか。

[写真2]は関西からの唯一無敗馬クイーンズリングで、フィリーズ・レビューを勝っているし、関西馬ではこの馬が一番の人気になるのだろう。

[写真3]はジュベナイズフィリーズ2着、チューリップ賞3着と大敗のない実力馬レッツゴードンキ。調教には梅田智厩舎所属・西原玲奈元騎手が乗っていて、何となく「桜花賞」の雰囲気が出ていた。

[写真4]はチューリップ賞で豪快な追い込みをみせて2着に入ったアンドリエッテ。重馬場であれだけの追い込みをみせたのだからと言いたいところだが、なんであんなに後ろにいたんだろうという疑問も沸く。

[写真5]はローデッド。暮れの未勝利戦も、年明けのフェアリーS(2着)もいい走りで、究極の穴馬という感じがする。ホッコーオウカの娘であり、つまりオースミハルカやオースミグラスワンの妹である。抽選も通ったことだし、何か持っているという感じがする。

 で、結論だが、ジュベナイルで内にもぐって3着、重馬場のチューリップ賞で外を追い込んで勝利と幅の広いココロノアイ軸で行く。ヒモに関東のキャットコインもルージュバックももちろん入れるが、関西からはアンドリエッテ、クイーンズリング、レッツゴードンキ、それにローデッドを入れる。特にローデッドは全く人気はないが単・複を少し買っておく。
 単(15)。三単頭(15)固定。ヒモ(9)(13)(6)(8)(11)(12)の30点。

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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