開発のヒントはブラ工場!? アンダーアーマーより新感覚シューズが登場

NANO association編集部

【(C)2015 DOME Corporation.】

 セカンドスキン(第2の皮膚)のように身体に密着するコンプレッションウェア(適度な圧迫を与えて筋肉をサポートするアンダーシャツ)の発祥ブランドとして、多くのアスリートから支持を得ているアンダーアーマー。

 これまでも、独自の撥水加工により雨などをまるで“ガラス玉”のように弾くウェア「UAストーム」など、革新的な商品を世に送り出してきた同ブランドは、2015年春に「UAスピードフォーム」シリーズの新モデル「UAスピードフォーム アポロベント」と「UAスピードフォーム ジェミニ」2モデルの販売を開始する。

 世界初の“シームレスヒールカップ”を搭載し、足に吸い付くような高いフィット感をもたらすシューズとして、14年に発売された「UA スピードフォーム」シリーズ。そして、その進化モデルとなるのが「UAスピードフォーム アポロベント」と「UAスピードフォーム ジェミニ」だ。この2種類の最新モデルのかつてない技術や特徴をいくつか紹介しよう。

世界初の技術“シームレスヒールカップ”

【(C)2015 DOME Corporation.】

 今までフィット感を追求し続けてきたアンダーアーマーならではの発想、過去にない足へのフィット感をシューズにもたらした鍵が、この技術に凝縮されている。

 従来のシューズは、かかと部分の成型に何枚も素材を使うため、かかとに隙間やズレが生じ、ランニング中のストレスの原因となっていた。そこでアンダーアーマーは、この部分にフィット感を与えようと試行錯誤を重ね、曲線を描く足の形にフィットするヒールカップの成型をたった一枚の素材で実現。ランニング中に生じる隙間やズレ、縫い目のストレスを解消し、安定したランニングを可能にするシューズが生まれた。

アパレル工場からヒントを得た技術“一体成型”

 どうすれば足とシューズに一体感が生まれるのか考える上で、参考にしたのが、なんと女性用のブラジャー。アパレル工場の成型技術を応用し、ついに求めていたフィット感をもらたす「シームレスヒールカップ」を開発。シューズに対する“足を入れる容器”という概念を無くし、足の形をそっと包み込むような新しい構造を実現することに成功した。

 また、不要になったパーツを減らすことで軽量化にも成功。足当たりがなめらかで、着用時のストレスを軽減する商品に仕上がっている。

高い通気性を誇る「アポロベント」、考えるクッショニング「ジェミニ」

【(C)2015 DOME Corporation.】

 今回発売される「UAスピードフォーム アポロベント」の特徴は、アッパーに“アーマーベントテクノロジー”が採用されているところだ。これは、アンダーアーマーのアパレル製品に使用されているメッシュテクノロジーで、速乾性や伸長性に加え、高い通気性、軽量性、耐久性も兼ね備えている。つまり、夏場のランニングがより快適になるということだ。

【(C)2015 DOME Corporation.】

 もうひとつの新商品「UAスピードフォーム ジェミニ」には、“チャージドクッショニング”を搭載。スロージョッグなどの小さな衝撃は柔らかく受け止め、スピードを上げたランニング時の大きな衝撃は、しっかり受け止めて高い反発力に変える。衝撃の大小に応じてクッション性と反発性がチューニングされる感覚は、まさに“考えるクッショニング”であり、ランナーの状況に合わせた適切なサポートを提供してくれる。
 最新の技術を搭載して、変わり続ける「UAスピードフォーム」シリーズ。「フィット感や通気性、反発性が高く、次の一歩の力に変えてしまうクッションを搭載したこのシューズは、初心者におすすめしたい」と開発者は語る。

 これらのシューズを履くことで、ランニング時の負担やストレスが軽減され、走ることがより楽しく感じられるかもしれない。その一歩を、もっと楽しく――。それを実現してくれるシューズこそ、ランナーにとって最高の一足と言えるのならば、一度は試す価値のあるシューズだ。

 この春、UAスピードフォームシリーズに新たに仲間入りする2モデル。「UAスピードフォームアポロベント」は2月15日、「UAスピードフォームジェミニ」は、3月15日から発売されている。



アンダーアーマー「UAスピードフォーム アポロベント 開発者インタビュー - YouTube
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著者プロフィール

国内外のスポーツを取材し、さまざまなメディアに向けてコンテンツを発信している少数精鋭TEAM。スポーツを軸としたマーケティング事業、国内はもとより世界を舞台にした取材・コンサルティングやイベント事務局、アプルーバル事業、販促グッズやキャラクター商品のプロデュース、あらゆる媒体を駆使したプロモーションをプロジェクトとして行っている

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