山本KIDこだわりの薬膳カレー “神の子”を作る食哲学を聞いた
17種類のスパイス、完全無添加
これがKID特製の薬膳カレー 【スポーツナビDo】
「カレーを作るのにいろいろ添加物を使うところもあるけど、俺は添加物が嫌いだし、自分で料理する時も全く使わないんです。添加物を使えば簡単だし時間も掛からないけど、自然のものでの味付けにこだわります。自分で食べたくないものを人に食べさせられないから、誰が食べても健康なものを出したいなって。
それで友だちに漢方とかスパイスのことをすごい勉強してるのがいるんですけど、自分たちで添加物を一切使わないでカレーを作ってみようって試行錯誤しながらやって、最後に行き着いたのが動物性のものを一切使わないビーガン。味を出すのに野菜を何時間も煮込んだり、スパイスもすごい使って時間が掛かるんですけど、スパイスもいろいろ見ていくと、どこに効くとか効果が面白くて、それをどんどん調合して味もよくて体にもいい、そういうカレーを作ろうと思ったんです」
既成のカレーとはちょっと違う、だんだんとクセになる味だ 【スポーツナビDo】
「みんな添加物を使った味に慣れて舌がおかしくなってるから、こういう自然なものを食べると、最初ウン? ってなるんです。味が……みたいな感じで。でも説明して食べてもらって、どんどん分かってもらうと、ハマってくれる感じです」
17種類のスパイスを使って作られた「シャワーカリー」を実際に食してみると、既成のルーを使ったカレーとは違う、液状と固形の間のような食感。スプーンを進めるうちジンワリ汗がにじんでくるが、スパイシーで辛さがありながら腹もたれせず、素材の優しさを感じる。これまで食べてきたカレーと異なる、カレー観が広がる、クセになる味だ。
肉体を形作るのは食事
KIDこだわりの食生活とは? 【スポーツナビDo】
こだわりのカレー作りから派生して語られる、興味深いKIDの食生活にも耳を傾ける。
食事だけでなく、内臓や消化の状態も常に留意しているという 【スポーツナビDo】
20歳前後とかは内臓が強いからいいけど、やっぱり30近くになると絶対内臓が弱くなってくる。消化が遅くなるし、でもそれはしょうがない。食べたものを消化しないままでは動けないし、だから年を重ねていくうち、やっぱり食に対してはちゃんとしないと。そこさえちゃんとしていれば、年を取っても肉体はそこまで衰えないから、若い人とも張れる。逆に年が行っても筋力だったり強い人はいるし。ただ、内臓は若い子に勝てないし、俺も若い頃は食べてもすぐに消化して動けていたけど、今は消化が遅くなっている。だからそこだけケアをしてあげれば」
肉体を形作るのは食事であり、そこへの気遣いはトータルでのケアやコンディショニングにも繋がってくる。KIDは朝、食事を摂ると血液が消化に稼働され、筋肉に十分な供給がなされないことから白湯を2、3杯ほど飲むだけで練習を行っており、「その方が調子がいい」のだという。そして練習を含めた1日の過ごし方も、このように内臓や消化の状態に留意して行っている。
経験を経て掴んだ新たな知識と体
CURRY SHOWER(カリーシャワー)
【スポーツナビDo】
営業時間 ランチ11:30〜14:00
ディナー(金曜日のみ)18:00〜21:00
定休日 水曜日