ダイヤモンドヘッド登山のススメ 青い海、空…360度パノラマ絶景

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もう勘弁して……心臓破りの階段地獄!

最初の階段、ここからが本当にツライ 【スポーツナビDo】

 だけど、頂上から見える景色はこんなものではないらしい。水分補給して、一息つけたところで、トレッキングを再開。すると、すぐ見えてきたのは階段。え? 階段? 自然たっぷりの山道から急に人工的になりましたが、これも昔の軍事施設の名残なのだろう。ちょっと戸惑いながらも階段を上がっていくのだけど、これがシンドイ。数えたら76段もあった。

階段の先にあるトンネルは暗いので要注意 【スポーツナビDo】

 階段を上りきった先には狭く、深く、暗いトンネル。それまでは日差しが強かったのでサングラスをかけていたけど、そのままだと周りが見えないからリアルに危ない。サングラスを外してもボンヤリと目の前が見えるくらいの視界の暗さだ。

2つ目の階段はなんと99段! 心が折れそうになりました。コレ、マジ。 【スポーツナビDo】

 でも、「トンネルを抜けると雪国であった」てな具合に、この先はパーッとすごい景色が広がっているんだろうなぁと、ワクワクしながらトンネルを抜けると、目の前に広がっていたのは、またも階段。しかも、さっきのよりも傾斜がさらにきつく、しかも段数が多い! 絶句とはこのことか、とビビッてたじろいでいると、ピチッとしたTシャツ、ピチッとした短パンのセクシーなお姉さんがなんと軽快に階段を駆け上がっていくではないですか。たぶん、トレーニングの一貫としてこの階段を利用しているんだろう。ならば、僕もこのキレイなお姉さんに遅れを取るわけにはイカン! と、意を決して一段、一段と上がっていく。決してお尻を追いかけているわけではない。
 どっちにしろ、そんな煩悩なんかアッという間に吹っ飛ぶくらいこの階段は本当にシンドイ、マジでヤヴァイ。80段くらいで限界寸前でしたが、弱りきった足腰に鞭打ち、ようやく最後の99段目を制覇。トレッキングコースよりも、これが一番キツかった……。あ、でも、ご安心あれ。この急階段のすぐ横にはもっと緩やかな別ルートがありますので、自分の体力と相談してから、どっちのルートを登るか決めましょう。

あぁ絶景かな、時間を忘れてしまいそう

建物から出るといきなり眼前に広がるこの絶景! どこまで行っても海と空 【スポーツナビDo】

 最大の難所をクリアし、次はいよいよ絶景が待っているはずだ、と階段を上がった先にある部屋に入ると、目の前に現れたのはさらに上へと上がる螺旋階段。もうエエ加減にせえよ、と愚痴の一つもこぼしながら、やさぐれ感たっぷりに上がり、狭い建物の壁をくぐると……ドン! いきなり視界がパーッと広がった。どこを見渡しても青い海、青い空、広がるサンゴ礁!

さらに頂上まで行くと、ワイキキの海と街が一望できるこんな素敵な風景を拝むことができる 【スポーツナビDo】

 あぁ、これ見るために登ってたんだ、と急速に心が洗われていき、先ほどまでの階段苦行に対する怒りもどこへやら。そんなことでグチグチ言っていた自分の何と小さいことか――それほどの景色。

 いや、実はまだここがゴールではない。さっき出てきた建物をグルッと周回し、さらに上へと続く道を登りきったところが、本当のゴールである山頂地点。この展望台からの眺めは360度パノラマビュー。ワイキキの海、街並みが文字通り一望できる。絶景かな、絶景かな。山を吹き抜けるさわやかな風を受けながらこの素晴らしい景色を眺めていると、時間の経過を忘れてしまいそうでした。

反対方向を望むとダイヤモンドヘッドの内側とハイワイカイが広がっている 【スポーツナビDo】

 といって、ここでそのまま野宿するわけにもいかず、名残惜しみながら下山。最後の階段で心が折れかかったにせよ、頂上からの絶景ですべてがチャラになる、いや、お釣りがくるくらい大満足のダイヤモンドヘッドトレイルでした。

子どもから年配の方まで楽しめるコース

 かかった時間は往復でだいたい1時間ちょっと。でこぼこした山道はところどころ険しい箇所もありますが、子どもから年配の方まで、そして僕のようなトレッキング初心者まで、誰でも楽しめるのがダイヤモンドヘッドのいいところ。そして、ツライ道のりを踏破したその先には、きっとすべてが報われる――そんな絶景がアナタを待っています。

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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