卓球が楽しくうまくなる方法 上達のコツ直伝!シリーズ 第9回

ACS編集部

POINT(1)基本的なグリップと立ち位置を覚えよう

ラケットが曲がったり、傾いたりしないように握る 【(c) Athlete Career Support】

 グリップ(ラケットの握り方)と立つ位置は、卓球上達の上で非常に重要なポイント。卓球教室に来る方の多くも間違って覚えているということなので、ぜひ正しく覚えて欲しい。

 現在主流となっているシェイクハンドという握り方では、ラケットと握手するように持ちまっすぐにすること、そして強く握らずに力を抜くことが重要。ハエたたきを握る感じでやってみましょう。

左:テーブルに近く膝が伸びている悪い姿勢/右:良い姿勢 【(c) Athlete Career Support】

 立つ位置は、台から離れてバランスボールをもっている意識で空間を作りましょう。膝は軽く曲げて、前後左右にすぐに動けて、とっさに小さくジャンプできる姿勢が理想です。

POINT(2)回転を知ろう

 回転を知ることによって、面白さも、上達進度も倍増します。9パターンの回転の種類がありますが、ラリーで使用するのは「上回転」「下回転」「ナックル(無回転)」の3種類がメーン。初心者の方はこれをしっかり練習しましょう。相手のラケットがどういう動きの時に、どんな回転になるのかを頭と体で覚えることが大切です。

POINT(3)サーブ力を磨こう

初心者はまず、ネットよりボール1〜2個分上を狙えるようにしましょう 【(c) Athlete Career Support】

 すべてのネット競技に通じることですが、どれほどラリーができる人でもサーブができなければ負けてしまいますし、面白くなりません。サーブは唯一自分の好きな回転をかけられるプレーですので、積極的に練習して、自分の武器になるようなサーブを身につけましょう! サーブを打つことで多くの回転を知ることにもなります。

POINT(4)戻しとフットワークも技術のうち

左:振りぬいた状態/右:振りぬいたら元の位置に“戻す” 【(c) Athlete Career Support】

 ラケットをどう振ってボールを打つかに意識をとらわれがちですが、それと同じくらい振ったラケットを元の位置に戻す「戻し」と、適切な位置に動く「フットワーク」も重要です。練習の中ではこの2つを意識することによって、卓球が点ではなく線になって、より上達します。
 福場さんの素早い「戻し」と「フットワーク」をご堪能ください。

POINT(5)強い人と練習して、まねをしよう

 初心者同士が打ち合っていてもなかなかラリーが続かず、つまらなくなります。上達への近道は楽しさが一番です。うまい人と一緒にやることによって、ラリーが続いて楽しくなりますし、うまい人のプレーを見て、脳に焼き付けてまねをすることはとても大切です。どんどん人のプレーを見て、まねから練習しましょう!

<技ありのプレー動画>
福場さんに思わずまねしたくなるカッコいい技ありのプレーを教えていただきました! 卓球場でトライしてみましょう。

 卓球が上達するためには、以上の5つのポイントを実践しつつ、2つのことを意識して欲しいと福場さんは言います。1つ目は“点数と友達になること”、2つ目は“卓球に関わる時間を増やすこと”。

「卓球は得点を争うスポーツなので、点数を意識できるとより楽しくなります。基礎練習ではなく、実践をより多くしてほしいですね。そして、1日3分テレビを見ながらでもいいので、ラケットに触れる機会を増やして欲しいですね。夏であればうちわがわりにラケットを使うというのもいいですね」

 卓球は全国各地の多くの場所でやることができ、敷居が低く、老若男女が誰でも気軽に始められるスポーツ。福場さんがコーチを務める「卓球場SENATAKU」では5台の卓球台が用意されており、初級、幼児、おまかせ、個人レッスンなどさまざまなコースで、それぞれの方にあった楽しみ方や上達の方法を教えてもらえます。

 最近では卓球ができるカフェやバーなどもあるので、飲みながら、大勢でワイワイしながら卓球するのも楽しいですね。ぜひ皆さんも、気楽に卓球してみてはかがでしょうか? 早速、近くの卓球スペースへ出掛けましょう!

福場俊策プロフィール

1985年生まれ、島根県出身。俳優(MSエンタテインメント所属)。中学で全国大会ダブルス5位、高校でインターハイ、全国選抜団体3位メンバーとして活躍し、大学では全九州学生優勝。その後、福岡大学スポーツ科学部助教になり、卓球部女子監督&男子コーチ(男子インカレベスト8)として指導するも、役者を目指し教員を辞めて上京。TNC55周年記念ドラマ『めんたいぴりり』の笹嶋辰雄役や映画『さよならケーキとふしぎなランプ』の草本博役、TVCMなどさまざまな方面で活躍中。来年3月には博多座にて『めんたいぴりり』の舞台も控えている。東京の卓球場SENATAKU専属コーチでもある。

撮影協力:卓球場SENATAKU

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著者プロフィール

元十種競技選手の奥山剛史が代表を務める、株式会社アスリート・キャリア・サポート。「スポーツはみんなを元気にする。」をコンセプトに、人とスポーツとの関わりをデザインし、躍動感あふれる社会をつくるためにさまざまなアイディアでスポーツを楽しみ愛する人を応援していきます

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