まずは自分仕様のバイク選びから 初めての「ツール・ド・東北」挑戦記(1)

スポーツナビDo

「必ずお尻が痛くなります」

東さんの説明を熱心に聞く 【スポーツナビDo】

 バイクが仕上がってくると、次は用品選びです。ヘルメット、手袋、ウェアを選んでいきます。特に渋井さんが強調されていたのは、ウェアでした。「長い距離を走ると、必ずお尻が痛くなります。絶対に(お尻部分に)パッドが入ったウェアを購入してください」(渋井さん)。その後に続いた渋井さんの力説を聞くだけで、パッドの重要性が分かりました。パッドをつける前にワセリンなどをたっぷり塗っておくと、すれの防止にもつながるため、大変走りやすくなるそうです。
 最後は備品を購入。パンク修理道具をはじめ、ドリンクホルダーなど長時間走るために欠かせない道具を準備していきます。「パンク修理道具は必需品です。長い距離だとパンクなどの不慮の事態が起こる可能性が高まりますからね」(渋井さん)。この後、東さんに修理の実演を見せていただきましたが、これは難易度が高そう。できるかなと心配になりましたが、「何かあったら、近くの経験がありそうな人に頼るのも手です。ただ、道具を持っていないとどうしようもないので、必ず携帯するようにしてください」(渋井さん)とのこと。少し安心しました。

ボーナスはふっとんだ、やるしかない

【スポーツナビDo】

 これで用具が一通りそろいました。あとは本番に向けてひたすら練習あるのみです。マイ自転車を前に、テンションが高めな杉本社長にタイム目標を聞いてみると、「6時間か……7時間くらいかなあ」との答え。ただ、横で聞いていた渋井さんは諭すように、こう答えました。「杉本さん、まずは完走しましょう。完走!」
 自らもバイクで大会に出場するという東さんからは「いきなり長距離を走ったりせず、30キロ、60キロ、80キロと徐々に距離を長くした方が、達成感もあって良いと思います。できれば本番前に100キロを走ると、感覚がつかめていいかもしれませんね」とアドバイスをいただきました。

 お2人の温かい言葉のおかげで、個人的にもが然やる気が出てきました。ボーナスもかなりの額が飛んでいってしまったので、末永くバイクを楽しんでいきたいものです。しかし、その前にまずはツール・ド・東北を完走するという大きな壁が立ちはだかっています。練習時間は少ないですが、東北の街を楽しく駆け抜けてゴールし、この連載もハッピーエンドで締めくくりたいものです。次回からは、杉本社長とのドタバタ!?練習の模様をお伝えしたいと思います。

 でもやっぱり……、1人でいきたかったなー。

(取材・文:大迫拓郎/スポーツナビ)

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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