美ボディを目指して 了徳寺大学「女子トレ部」 第1回

IRONMAN

「アウトライン&腹筋」をテーマに筋トレ

【t.SAKUMA】

 シエカさんがここ了徳寺大学で授業を受け持つのは2回目。前回は自著『美ツイスト』の中から代表的な種目をピックアップし、学生に実践してもらったが、今回は「アウトライン&腹筋」をテーマに筋力トレーニングを教えた。

「背中の筋肉はアウトラインをつくる代表です。広背筋がないと立体的な体はできあがりません。あって損はない筋肉です」

 話をしながらパーカーを脱ぎ、ダブルバイセップスのポーズを取るシエカさん。浮かび上がった広背筋に学生からどよめきが起きた。「シエカさんは一から自分で体をつくってきたので、言葉の一つひとつに説得力があります」とは学生の多くが口にしていた感想だ。

【t.SAKUMA】

【t.SAKUMA】

 前半は通常のデッドリフトとワイドグリップ、ルーマニアンの3種類のデッドリフトでアウトラインづくりを、後半はバランスボール上でのクランチで下腹部と臀部の筋肉を引き締める腹筋のバリエーションを体験した学生たち。

「シエカさんの美ボディや真摯な指導で“目覚めた”子も多いんですよ」と岡田隆准教授が言う通り、この授業をきっかけに体づくりを始め、将来の夢を決めた人も。シエカ先生の「説得力」と「情熱」は学生の体だけでなく、心もおおいに刺激しているようだ。

説得力のある体と指導が学生の心を動かした

【t.SAKUMA】

健康科学部整復医療・トレーナー学科3年 卯田榛菜さん
「ボディビルというとムキムキの人という知識しかなかったけど、初めてシエカさんの授業を受けたときに『こういう筋肉の付け方もあるんだ』と体づくりに興味を持ちました。今は週3回、先輩から筋トレを教わっています」

【t.SAKUMA】

健康科学部整復医療・トレーナー学科3年 鈴木美波さん
「もともと美容やダイエットには興味があったけど、進路を決めかねていたんです。そんな時にシエカさんの授業を受けて『カッコいい仕事だな』って。私も女性の美ボディをつくることを仕事にしたいと思うようになりました」

(取材・文:藤村幸代、撮影:t.SAKUMA、取材協力:岡田隆・了徳寺大学准教授)

■Shieca(シエカ)
フィットネス・ライフ・コーディネーター。運動経験ゼロであったが、体型の崩れをきっかけに27歳で筋力トレーニングを開始。女性らしく鍛えられたカラダで健康的な美しさを競うフィギュアコンテスト「JBBFボディフィットネス」に出場し、東京・関東(初代)・東日本(初代)大会チャンピオンとなる。2010年に全日本大会準優勝、11年には東アジア選手権代表に選出される。実体験に基づき、トレーニングや食事など日々のケアを提案している。

2/2ページ

著者プロフィール

毎月12日発売。発行は株式会社フィットネススポーツ。1990年の創刊以来、約四半世紀の伝統を誇るウエイトトレーニング&スポーツニュートリション専門誌。米国を中心とした海外の最新の研究に基づくトレーニング法や栄養情報を紹介している。また日本国内のボディビル、パワーリフティング大会の試合レポートや、ウエイトトレーニングを取り入れているアスリートやトレーナー情報も掲載している

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント