個人トレーナーとの強力タッグ サッカーライターの肉体改造計画(2)

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【スポーツナビ】

旧知のパーソナルトレーナーが後押し

パーソナルトレーナーを務めるのは清水広晃さん。指導にも自然と熱が入る 【スポーツナビ】

 売れっ子サッカーライター・安藤隆人さん(36歳)が肉体改造に乗り出した。当連載は、その安藤さんが理想の肉体を目指して奮闘、悪戦苦闘する様子をレポートしていく。第2回は……と、その前に、もう一度、安藤さんを紹介しておこう。サッカー関係者や熱心なファンなら、「ユース教授」と聞けばピンと来るだろうが、そうでない方からは「誰やねん!」というツッコミがあるかもしれないので、念のため。

 元銀行員という異色の経歴を持つサッカージャーナリストで、高校・ユース年代を精力的に追い続けている。現在、『週刊少年ジャンプ』で「蹴ジャン!SHOOT JUMP!」を連載中だ。

 そんな安藤さんが肉体改造に取り組む理由は、「見た目の変化+運動能力の向上」であることは第1回でお伝えした通り。そこで今回はトレーニング現場にお邪魔して、安藤さんがどんなことを行うのか、トレーナーの話を交えながらお届けしたい。

 まず強調しておきたいのは、安藤さんがジムに通っているわけではないということ。専属のパーソナルトレーナーをつけて肉体改造に励んでいる。やはり売れっ子、やることがちょっとリッチだ。ただ、それは見栄や体裁からくるものというより、不規則かつハードな仕事をこなす安藤さんにとって、自分のスケジュールに合わせてじっくり取り組めるという点で魅力的だったから。また、トレーナーは旧知の飲み仲間であったことから、飾ることなく本音で相談できるということも大きいようだ。

 安藤さんの相棒、パーソナルトレーナーを務めるのは清水広晃さん。本格的なボクシング経験者であり、現役を退いてからはボクシングジムや大手フィットネスクラブで長年トレーナーとして活躍してきた。最近独立したの機に、安藤さんの依頼を請け負い、熱血指導を行っている。清水さん自身が元ボクサーとあって、“鋼のようなボディー”づくりのお手伝いは最も得意とする分野。運動生理学も学んでおり、個々の体質や求める内容に合わせてメニューをカスタイマイズしていく。

カッチカチのふくらはぎ

目指すはムキムキではない引き締まった体 【Getty Images】

 では、「スーツをカッコよく着たい」という目標を掲げる安藤さんには、どのようなトレーニングが最適なのか。正直、理想の体型があまりイメージできないのだが……大丈夫だろうか。清水さんに聞いてみた。

「安藤さんはもともと骨太なので、細マッチョを目指しても難しいでしょう。『いいがたいしているな』という印象を抱くけれど、ムキムキではない。骨格+脂肪という感じなので、引き締まった体にすることで見栄えの良さを追求したいですね」

 と、ここで安藤さんが割って入ってくる。

「うちの家系が筋肉質なんですよ。安藤家は兄も父も、そして祖父も。ほら、ふくらはぎとか触ってみてくださいよ。ね、硬いでしょ?」

 どれどれ。おっ、これは確かに硬い。カッチカチだ。サッカー選手にも負けていないかも、そう思わせるほどに立派だ。ふくらはぎはトレーニングせずともすでに完璧。鋼鉄のふくらはぎから繰り出されるキックはきっと半端ないのだろう。

ダイエットに失敗、挫折経験アリ

 ふくらはぎが硬いのはよーく分かった。ただ、このまま続けると話が脱線してしまうので、本題に戻そう。清水さんが続ける。

「体重を無理なく落とせるのは1カ月で2〜3キロ程度です。ただ痩せるだけなら食事制限をすれば体重は落ちていきます。でも、それでいいですか? 運動で引き締まった体にして、筋肉もしっかりつけていく。そうして新陳代謝を良くして体重が減る方が良くないですか? 安藤さんの場合、胸とお腹がだらしなく見えるので、そこを強化するメニューを中心に、見た目を変えていきます。体を動かす以外では、食事の時間も影響してきます。仕事上、難しいかもしれませんが、安藤さんには可能な限り摂生を求めたいですね」

 なるほど、なるほど。筋肉を鍛えつつ、体重を減らす。体質的に細マッチョは無理でも、締まりのあるボディーにはなれるかもしれない。清水さんと二人三脚なら、期待できそうだ。ここで、清水さんがそっと耳打ちする。

「安藤さん、実は1回、ダイエットに失敗しているんですよ」

 なんと、これは初耳だ。本人からは何も聞かされてない。清水さんいわく、ピラティスインストラクターの指導のもと、半年かけて10キロ痩せたんだとか。ただ、その後は食べまくりで、仕事が忙しくなったことを理由に3カ月何もしていなかったら、あっという間に元通りの姿に。そういった過去もあって、今回は自分にプレッシャーをかけるため、スポーツナビDoの連載を引き受けた、と教えてくれた。

 安心したのもつかの間、挫折経験アリと聞くと少し不安になってしまう。ただ、安藤さんも今回は不退転の決意で臨むということなので、その心意気に懸けてみたいと思う。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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