スポーツバイク 初めての購入 ポイント&おすすめ5台を紹介!

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ギアは少ないより多い方が良い

現在ではスタンダードになっている50×34のフロントギア 【t.SAKUMA】

――フロントのギアとなるチェーンリングについても教えてください

内田 ノーマルギアと呼ばれているのはフロントの外側が52、内側が39でプロ選手に向けたギア比になるんですね。以前はこれがスタンダードでしたが、現在はコンパクトドライブとよばれている50×34がスタンダードになってきて、今はほとんどの自転車がそうなっています。初めてスポーツバイクに乗る人は、これが付いたものであれば問題はないと思います。
――後ろのギアとなるスプロケットに関しては9段や10段のものがあったりしますが、この違いは重要なのでしょうか?

内田 乗ったことのない人の場合、スプロケットが9段も10段もいらないと考えてしまいそうですが、段数が多いとシチュエーションによって最適なギアを選ぶことができます。例えば、向かい風や坂道などでも最適なギアを小まめに選択することができますので、後ろのギアは少ないより多い方が良いと思いますね。

やはり名前のあるブランドを

専門店ならではの豊富な関連アイテム。フレンド商会アサガヤ総本店B2フロア 【t.SAKUMA】

――自転車のフレームには、カーボン、アルミ、スチール、チタンなどがありますが、簡単に言うとオススメは何でしょうか?

内田 同じ素材でも価格によってさまざまに変化してきますので、一概にこれがおすすめと言うことはできません。ただ、お客様のご予算が20万円程度まででしたら、乗り心地を優先するのであればカーボン、速さを優先するならアルミが良いかと思います。

――乗り心地というのはどのような面で感じられるのでしょうか?

内田 カーボンのメリットは軽いということと、舗装路などを走る場合でも細かい振動を吸収してくれます。一方のアルミは、この価格帯ではカーボンと比べてさほど重量は変わらないのですが、フレーム剛性(よれにくさ)がしっかりあり、ペダルを踏み込む力をダイレクトに伝える特性があります。
――素材によって、吸収性や剛性面で違いがでてくるのですね。それでは、それらを製造するメーカーや生産国によって大きな差はあるのでしょうか?

内田 それぞれのメーカーによって、カーボンが得意だったりアルミが得意だったりというのはありますが、名前の通ったブランドであれば素材にかかわらず、商品は一定のレベルで作られています。また、生産国にしても台湾製、中国製、日本製、その他の国などがありますが、いずれにしても大切なのは品質管理がしっかりなされているかということになってくると思います。そういった面でも、やはり名前のあるブランドを選ばれることが良いと思います。

購入前に具体的なイメージを持って

自転車に乗り始めたのが中学生の頃からという店長の内田さんは、自転車業界に入って28年の大ベテラン。どんなことでも丁寧に教えてくれた 【t.SAKUMA】

――最後にスポーツバイクを初めて買う人へメッセージをください

内田 購入前に大切なのは、どのような目的でスポーツバイクに乗るのか、明確なイメージを持つことですね。通勤で使うのか、レースに出てみたいのか、長距離のツーリングを楽しみたいのか。イメージが明確になっているとお店の方でも車種をおすすめしやすくなります。それと、やはり重要なのが、必ず専門店へ行って相談して、自分の体型にあったサイズを選ぶアドバイスをしてもらう、ということです。あとは、予算に関してもバイクの本体価格だけでなく、ヘルメットやライトなどの備品も一緒に購入した方が良いので、本体価格より少し多めに設定していただくと良いと思います。
――購入前に具体的なイメージを持って専門店に行くのが良いのですね

内田 はい。これからは自転車に乗るのが気持ちいい季節になってきますので、ぜひスポーツバイクを楽しんでください!

初心者向けスポーツバイク おすすめの5台!

BRIDGESTONE ANCHOR RNC3 EX 【t.SAKUMA】

■BRIDGESTONE ANCHOR RNC3 EX
130,000円(税込)
フレームにクロモリを使用した細身のフレームが魅力的だ。初心者や通勤で使う人にもおすすめの補助ブレーキがついているので、ドロップハンドルが初めての人にも安心。コンポーネントはソラを搭載。

TREK MADONE 2.3 【t.SAKUMA】

■TREK MADONE 2.3
178,500円(税込)
トレックで人気のマドンシリーズのスポーツエントリーモデル。アルミを使用した「KVF」という独自形成のフレームを使用し、斜め方向からの風にも強くエアロ性能もアップしている。コンポーネントは105を搭載。

CANNONDALE SYNAPSE CARBON 6(105) 【t.SAKUMA】

■CANNONDALE SYNAPSE CARBON 6(105)
229,000円
フレームにカーボンを使用し、剛性にも独自の工夫がなされ適度のしなりを生む。乗り心地とスピードを両立させたモデルでコンポーネントは105を搭載。

TREK CROSSRIP ELITE 【t.SAKUMA】

■TREK CROSSRIP ELITE
119,700円
両輪ともディスクブレーキを搭載したシクロクロスモデル。コンポーネントはソラで、補助ブレーキに少し太めのタイヤと、お値段もお手頃で通勤にはうってつけの一台。

ORBEA AQUA CLARIS FB 【t.SAKUMA】

■ORBEA AQUA CLARIS FB
88,200円
オルベアの2014年モデルのクロスバイク。フラットバーでの乗りやすさと、フロントの3段ギアで、街乗りにはベストな一台だ。

取材協力:「フレンド商会」アサガヤ総本店

〒166-0004
東京都杉並区阿佐谷南1-8-4
Tel:03-3311-8930(代)
Fax:03-3311-9655(通販専用)

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著者プロフィール

1974年生まれ、東京都出身。フォトグラファー

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