ジャッキー映画で体を鍛えよう 元キック世界王者・小林聡編
“野良犬”の原点、憧れの存在
「ジャッキー作品でブルーレイを持っているのはヤング・マスターだけで、画は汚いけどジャッキーの歌が入ってる当時の日本公開版が収録されているから、そればっかり観ている」
実戦に近いカンフー『ヤング・マスター/師弟出馬』
「ヤング・マスターは酔拳とか笑拳とかがはやって、周りがみんなそういう風になっちゃったから、ジャッキーがより実戦に近いカンフー、新しいものを取り入れようとした作品」
「中盤で、悪役が目覚めて暴れるシーンのやられる役の中にジャッキーも入っているんだよね。ボクシングのノックアウトシーンでも、やられた方を見るでしょ。だからやられ方でその場面が全然違ってくる。中にはやられ方のヘタなやつもいっぱいいるから、ジャッキーはやられ役も自分でやった。やられ方にもこだわったというか」
思わず引き込まれる冒頭の獅子舞に始まり、長イスや扇子、スカートを使った格闘シーンと、『ヤング・マスター』には他では見られないジャッキー独自のアクションが詰まっている。
「人を驚かせようっていうか、人と違うことをしようとするから。そういうところも好きだね、ジャッキーは」
“人ができないことをやりたい”
「やっぱり俺は導かれてこの世界に来たわけじゃないから、そういう誰もやらないことをやらないと注目してもらえないし、誰もチャンスを与えてくれないと思っていたから」
引退した今もその姿勢は変わらない。2012年にはキックボクサーを題材にした小説『名無しの十字架』の映画化を自ら企画し、奔走したのち実現。現在も新たな企画の映画化に動いている。
常に挑み戦い続けるジャッキーは、小林にとって永遠の憧れであり、偉大なる先達であり続ける。
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