越川優「ミスにつけこむ力が必要」=グラチャン男子 イタリア戦後コメント

スポーツナビ

全日本男子はイタリアに敗れ4連敗。グラチャン最下位が決定した 【坂本清】

 バレーボール男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2013(通称:グラチャン)第4日が23日、東京体育館で開催された。
 ここまで3連敗を喫している全日本男子の相手は推薦国のイタリア(世界ランキング3位)。ここで敗れると最下位が決まってしまう日本だったが、第1セットからミドルに横田一義、筧本翔昂、リベロに高橋賢を入れる新しい布陣で臨んだ。しかし終始イタリアに先行され、16−25でこのセットを落とす。
 第2セットも守備や攻撃での連携ミスが相次ぎ、イタリアが得点を重ねる。終盤に日本の連続得点があったものの、21−25で連取される。

 第3セットも流れは変わらず。序盤に大きく点差を離されたが、終盤に清水邦広や筧本翔昂のブロックポイントで2点差まで詰めるが、最後は相手のスパイクが決まり21ー25。セットカウント0−3のストレートで敗れた。
 この結果5位のイランに勝利しても勝ち点を越えられないため、日本の最下位が決まった。

以下、試合後の主要選手コメント。

越川優「相手のミスに攻め切れなかった」

イタリアに完敗し悔しさも大きい越川 【坂本清】

 イタリアに対して結果はストレート負け。相手もミスをしてくれたのに、攻め切れなかった。逆にこちらのミスにつけこまれ、点差が開いてしまった。それがイタリアとの差だと感じた。

 今大会は世界ランクの上位4チームと、アジア1位のイラン、どこも格上のチームばかりなので、自分たちのリズムで展開する時間が長くないと勝ちは見えてこない。相手がミスを出した時につけこむ力が必要だと、あらためて感じた試合だった。
 イランは2勝しているので、自分たちより格上のチーム。同じアジアのチームであり、アジア選手権でも負けているので、借りを返したい気持ちもある。結果を出すために、やるべきことをしっかり準備して、明日の最終戦に臨みたい。

福澤達哉「どれだけコンビが作れるかが課題」

福澤は「最低限のコンビが組めるように」と反省 【坂本清】

 サーブ力のあるチームにどれだけ対応できるかがカギになる試合だったが、前後に揺さぶられ、崩されて攻撃が単調になったところをブロックで捕まり、攻略できなかった。パスは乱れるものと考えて、最低限のコンビが組めるように。

 3セット目の終盤はレシーブが割れたところから、今村(駿)選手がパイプを積極的に使ったり、意識はできていたと思う。どこもサーブがいいチームばかりなので、その中でどれだけコンビが作れるかが課題だと感じた。

近藤茂「イラン戦はbickがカギになる」

近藤は明日のイラン戦に関して「bickがカギになると思う」と話す 【坂本清】

 相手の強いサーブに対応できず、リズムが取り切れなかったのが今日の試合で負けた敗因。

(明日のイラン戦は)bickがカギになると思います。それをどう入れるか。これからビデオで見て、使い方を検討して明日の試合に臨みたい。

筧本翔昂「もうちょっと貢献できれば……」

 初めて全日本に招集されて、帯同するのも初めて。ドタバタしてしまい、最初は乗り切れなかったが、自分の持ち味は元気なので、まずはそこだけでも出そうと意識した。良い仲間、良い先輩に囲まれて、良い環境でやらせてもらっているので、一生懸命練習した成果をしっかり出せるように頑張りたい。

 ブロックに跳ぶ時、どうしても相手のクイックに反応してしまうので、我慢して、サイドへ速く移動することも必要だと感じた。もうちょっとスパイクでも貢献できれば、もっと攻撃で使ってもらえれば、相手も迷うと思うので、それが自分自身の課題だと思う。

<了>
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