佐々木憂流迦「『今の俺って強ぇ』と感じる」=修斗環太平洋タイトルマッチ直前インタビュー

修斗/サステイン

山本賢治「インフィニティTと井上戦で自信がついた」

元キングオブパンクラシスト・井上学を退け挑戦権を獲得した挑戦者・山本賢治 【修斗/サステイン】

――山本選手にとっては初めてのタイトルマッチになりますが、オファーを受けた時はどんな心境でしたか?

 順番的に言えば憂流迦選手だったり、その辺りのレベルの選手とやるだろうなと思っていたので「いよいよ来たか」という気持ちでしたね。

――昨年はインフィニティトーナメント優勝、そして今年3月には元パンクラス王者・井上学選手に勝利と、ポイントになる試合が続きました。まずインフィニティトーナメントから振り返ってもらえますか?

 トーナメントに出る前にも言ったことなのですが、自分が上に行くためには超えていかないといけない選手が出ているトーナメントだな、と。自分としてはそういう壁がどんどんやってきて、その壁を一つひとつクリアしていくようなトーナメントでした。

――山本選手としては格上の選手たちにチャレンジするトーナメントだったんですね

 はい。1回戦の時点で4戦しかしていなくて、他の選手はキャリアがある選手ばかりでしたからね。でも逆にトーナメントで優勝できたことは自分にとって大きな自信になりました。

――続く井上戦はいかがでしたか?

 トーナメントで優勝したら上の選手と試合ができるということだったので、優勝した時点で次は厳しい相手と試合が組まれると覚悟していました。

――パンクラスの戴冠歴のある井上選手に勝ったことは自信になりましたか?

 やっぱり自分のレベルがどのくらいなのかは、実際に試合をして戦ってみないと分からないと思うんですね。それで井上選手という実力・実績がある選手に勝てて、自分に自信を持つことができました。

――山本選手は今回がタイトル初挑戦ですが年齢で言えば29歳。失礼な言い方かもしれませんが、8戦というキャリアを考えると、決して若くはないですよね

 もともと自分は学生時代ずっと野球をやっていて、高校を卒業した後に上京して格闘技を始めたんです。でも2年くらい格闘技から離れていて、そういう時期を経て修斗GYM東京でもう一度、格闘技を始めました。

――それは格闘技に未練があったからなんですか?

 そうですね。自分の中で格闘技を中途半端で終えてしまったという気持ちがあったので、ちゃんと(格闘技を)やりきらないと次には進めないなと思いました。だから紆余曲折があって、ここまで辿り着いたという気持ちはあります。

――ファイトスタイルという意味では、常にアグレッシブに戦うのが山本選手の持ち味ですよね

 僕が格闘技を始めて好きになるのがそういう選手ばかりだったんですよ。バチバチ行く選手というか。だから自然と自分もそういう戦い方をしたいと思っていて、実際にそうなっているのかもしれないですね。

――王者・憂流迦選手にはどんな印象を持っていますか?

 若くてほとんど負けていない。判定でも勝てるのは本当に強い選手なので“強い”という印象ですね。もちろん寝技がフォーカスされるとは思うんですけど、打撃でも蹴りやヒザ蹴りが得意だったり、組みでも相手を寝かせるまでのテイクダウンや四つ組みも強い。チャンピオンになった選手ですから、全てが強い相手と思っています。

――その憂流迦選手に対して山本選手はどう戦おうと思っていますか?

 自分はいつも通りですね。深いことは考えずに攻めていきます。

――ベルトというものに対してはどんな想いがありますか?

 そこまで意識はしていないですし、あえて意識しないようにもしています。それよりも佐々木憂流迦選手に勝つ、目の前の相手を倒す、負けたくない。そういう気持ちの方が強いですね。僕は自分がどこまで上に行けるのか挑戦しているので、憂流迦選手に勝ってさらに上に行きたいです。

――自分が上に行くために戦う相手が憂流迦選手ということですね

 はい。それで憂流迦選手に勝ってベルトがついてきたら、少しは紆余曲折あったけど格闘技で形に残すものを手に入れられたと思うかもしれません。

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