石川直生、引退寸前から王座奪取へ「あとは結果」=Krushインタビュー

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王者・卜部弘嵩との3度目の対決に挑む石川直生(右)、山田トレーナーとともに蘇ったナオキックの底力を見せるか 【(C)Good Loser】

 12月14日(金)のKrush後楽園ホール大会のメーンイベント、Krush−60kg級タイトルマッチで、卜部弘嵩(王者・3度目の防衛戦/チームドラゴン)と挑戦する石川直生(挑戦者/青春塾)のインタビューが、同大会を主催する株式会社グッドルーザーより届けられた。

 今回のインタビューはJBスポーツ・ボクシングジムでの山田武士トレーナーとの練習後に実施。練習内容の詳細は非公開だが、6月の板橋寛戦前とは大幅に練習内容が変わっており、また練習前に対戦相手である卜部の映像を確認してから実戦的な練習に入るなど、緻密な卜部対策が行われていた。

 石川は過去、卜部と2度対戦し1敗1分け。3度目の正直でキック新世代の代表格を打ち負かし、進化したナオキックの底力をアピールしてみせるか。

山田さんと組むようになってから、僕の性能はむちゃくちゃ上がっています

入念な卜部対策も取られているようだ 【(C)Good Loser】

――6月の板橋寛戦の前にも山田武士トレーナーとの練習を取材させてもらったのですが、以前とは練習メニュー・内容が大きく変わっていました。石川選手もこの半年での変化は実感していますか?

「それはもう俺が改めて言わなくてもいいかなと思います。最近の試合を見てもらえれば、俺がどう変わっているのかは分かってもらえるでしょう」

――板橋戦の前はフィジカルトレーニングがメインでしたが、今回は練習前に卜部選手の映像をチェックしたり、実戦的な練習でも卜部選手対策をかなり入念にやり込んでいる印象でした。

「そうですね。でもそれは今回に限ったことではなくて、翔センチャイジム戦も板橋戦も山田さんは対戦相手のことを研究して、しっかりと対策を練ってくれて(戦い方を)描いてくれます。僕と山田さんが組んで2度目の卜部戦というのもあるし、タイトルマッチでもあるし、お互いの熱が高いので、それが伝わっているのかもしれないですけど、やっていること自体は特別なことではないんです。逆に言えば山田さんとの練習はいつも特別なんですよね。山田さんとも話していることですが、今は良い意味で試合前っぽい雰囲気じゃない。もちろん実戦練習やミットをやる時には、触れたら怪我するみたいな空気ですけど、それ以外は日常のままというか。試合前・試合後に関係なく、ここでの練習はいつも特別で、そして同じ温度ですね」

――今は試合後は完全オフにして、試合前にハードに追い込む、という練習ではないのですね。

「はい。僕が車だとするなら、山田さんと組むようになってから、僕の性能はむちゃくちゃ上がっています。それなのに試合が終わって1〜2週間も間を空けちゃうと、体の状態を戻すのに時間がかかるし、新しいことを覚える時間がないじゃないですか。だから今は練習を空けるのがもったいない。翔選手とやった後も、3日後にはここに来て、普段と同じ練習をやってました。特に今回は試合間隔が約2カ月なので、翔戦の試合後=卜部戦の試合前みたいなものだし、僕は現役中はそれでいいと思っています」

1年で日本で最高の団体のど真ん中に戻ってくることが出来た

――今回の対戦相手である卜部選手とは、これで3度目の対戦となります。石川選手は卜部選手と3回も対戦するとは思っていましたか?

「いいんじゃないですか、それはもう。そういうものなんですよ、格闘技は。『次で3回目かぁ』くらいにしか思っていないです」

――なるほど。石川選手としては特に思うことはない、と。

「そうですね。俺が3回やった選手って誰がいるんだろう?(しばらく考えて)前田尚紀、山本元気、山本真弘。それで卜部弘嵩。そう考えると3回やるとは思ってなかったかもしれないですね。でもそれだけ彼(卜部)がすごいんだと思いますよ。20代前半という若さでKrushのど真ん中でKrushを支えているわけだから。彼は真っ直ぐに一直線で伸びてきて、俺は山あり谷ありの線でここまで来た。1年前の俺は(格闘技を)辞めようと思うほど崖っぷちのキャリアだったけど、山田さんと練習するようになって、1年で日本で最高の団体のど真ん中に戻ってくることが出来ました。だからあとは結果。結果を出すだけです」

――ずばりその結果を出す自信というのは……。

「(途中で質問を遮るようにして)今回はこれ以上はしゃべりたくないですね。エネルギー漏れを起こしちゃいそうで。俺としては記者会見で話したこと、あれが全てです。俺は卜部弘嵩と2回やって一度も勝ってないし、その俺が何をしゃべっても説得力がないと思うんです。べらべらしゃべって俺自身の価値と、この試合の価値を落としたくない。それが俺の心境です。それじゃ面白くないかもしれませんが、あとは試合を見てください」

「1月の石川直生とは違うよ」と山田トレーナー(左)も太鼓判 【(C)Good Loser】

■山田武士トレーナー「今回の石川直生は違うよ」

「板橋戦の前は、まだ直生がうちの練習に慣れてなくて、予定していたメニューが出来なくなることもあったんだけど、今はもう身体的に動けるようになって、フィジカルよりも技術的な練習が多くなってますね。うちの練習の上級者になってきたというか。(実戦練習ではかなり緻密な卜部対策を立てていたが)最近の石川直生は変わったと言われるけど、どこかで卜部君には1月の石川直生の残像が残っていると思う。でもそれと今回の石川直生は違うよ、と。直生自身が変わったことはもちろん、卜部対策という部分もかなり練ってやっていて、戦い方もvs.卜部用に仕上げています。卜部君は本当に才能がある選手で、スパッと斬り落とす強さもある。でもまだ才能とセンスで勝っている部分はあると思うし、引き分けを挟んで11連勝かもしれないけど、格闘技はそんなに甘くないよって。それをおじさんたちが教えてあげたいですね。格闘技が順風満帆にいかないことを知っていて、今も生き残っている。Krushでは石川直生がその代表ですから」

(インタビュー提供:株式会社グッドルーザー)
■Krush.25
12月14日(金)東京・後楽園ホール 開場17:00 開始18:30(オープニングファイト17:20)

<メインイベント Krush −60kg級タイトルマッチ 3分3R>
[王者]卜部弘嵩(チームドラゴン)
[挑戦者]石川直生(青春塾)

<セミファイナル 63.5kg契約 3分3R・延長1R>
梶原龍児(チームドラゴン)
一輝(OGUNI−GYM)

<第7試合 61kg契約 3分3R・延長1R>
卜部功也(チームドラゴン)
ミカエル・ペイノー(フランス)

<第6試合 Krush −63kg Fight 3分3R・延長1R>
山崎秀晃(チームドラゴン)
グァニー・バラッジ(フランス)

<第5試合 Krush −55kg Fight 3分3R>
匠(チームドラゴン)
田中一輝(月心会)

<第4試合 56kg契約 3分3R>
武尊(チームドラゴン)
榊克樹(韓道場)

<第3試合 Krush −55kg Fight 3分3R>
伊澤波人(チームドラゴン)
日畑達也(FKD)

<第2試合 ヘビー級 3分3R>
高萩ツトム(チームドラゴン)
YOSUKE(team REAL)

<第1試合 Krush −60kg Fight 3分3R>
平塚大士(チームドラゴン)
葉山翔平(烈拳会)

<オープニングファイト第4試合 68kg契約 3分3R>
吉川英明(チームドラゴン)
CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM)

<オープニングファイト第3試合 Krush −63kg Fight/3分3R>
佐々木大蔵(チームドラゴン)
飯塚祐己(KFG)

<オープニングファイト第2試合 Krush −55kg Fight/3分3R>
石田圭祐(チームドラゴン)
平野翼(烈拳会)

<オープニングファイト第1試合 Krush −58kg Fight/3分3R>
SHO−YA(チームドラゴン)
竜・センチャジム(センチャイムエタイジム)
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