連覇の条件となるビッグ3以外の選手の躍進=開幕プレビュー:マイアミ・ヒート編

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インサイドに一抹の不安

レブロンは層が薄いPGもこなすためコンディションの維持がチームの鍵となる 【写真:AP/アフロ】

 ドウェイン・ウェイド、レブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュに加え、オフにはレイ・アレン、ラシャード・ルイスの獲得に成功したヒート。イースタン・カンファレンスで、陣容がさらに豪華になったヒートに対抗できるだけの大型補強を実行したチームは見当たらない。そのため、順当にいけば再びファイナルまで到達すると予想されている。

 対するウエスタン・カンファレンスからはロサンゼルス・レイカーズとオクラホマシティ・サンダーが上がってくるとみられているが、ウェイドは自分達のプレーを進化させること、そして目の前の相手にだけ集中すると語り、ヒート対レイカーズを望む声に惑わされないとしている。

 依然としてポイントガード(PG)とセンター(C)は穴だが、強力すぎるビッグ3(レブロン、ウェイド、ボッシュ)を擁し、その脇をシューターで固めている。本人は心配無いと主張しているが、昨季のシーズン、ファイナルのMVP、そしてロンドン五輪でも金メダル獲得に貢献したレブロンの疲労具合も懸念されている。層の薄いPGもこなせるだけに、シーズン終盤になるにつれてレブロンのコンディション調整もチームの成功の鍵となるだろう。

 レブロンのコンディションに加え、優勝には昨季のファイナルでマリオ・チャルマーズ、シェーン・バティエー、マイク・ミラーがインパクトを残したように、ビッグ3以外のメンバーの躍進が必要となる。ロースターのバランスとディフェンスに一抹の不安を覚えるが、ビッグ3の存在はそれを補う存在感があり、ビッグ3の活躍も連覇には不可欠な要素となっている。

【2011−12シーズンスタッツ】
46勝20敗
サウスイーストディビジョン1位

【グレード】
フロントコート:B+
バックコート:B
ディフェンス:C
ベンチ:B
コーチ:B
総合:B+

<了>

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