NBAファイナルで繰り広げられる、リーグNo.1プレーヤーを決める対決

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昨年のファイナルの雪辱を果たしたいレブロン 【Getty Images】

 ロックアウトで短縮されたシーズンもいよいよ最終章へ。12日(日本時間13日)から始まる今季のNBAファイナルは、現在のバスケットボール界で屈指の実力を持つエース同士が対決するファイナルとなった。イースタンからはマイアミ・ヒートが、昨年に引き続きファイナルに進出。ウエスタンはオクラホマシティ・サンダーがオクラホマシティ移転後初となるファイナル進出を決めた。

レブロンとデュラントによるMVP対得点王の対決

 最大の注目はなんといってもレブロン・ジェイムス(ヒート)対ケビン・デュラント(サンダー)の稀代のスーパースター同士の対決。27歳と脂の乗っているレブロンはここ4年で3度シーズンMVPを受賞し、弱冠23歳のデュラントは今シーズンまで3季連続リーグの得点王となっている。どちらが勝っても初優勝、リーグで1、2を争う実力を持つ選手同士のマッチアップに注目したい。

 レブロンは今季、62試合に先発し平均27.1得点、7.9リバウンド、6.2アシストを記録。主要5部門のうちブロックを除く4部門でチーム1位。さらに自身3度目のシーズンMVPを受賞した。プレーオフに入ると一段とギアを上げ、平均30.8得点、9.6リバウンド、5.1アシストを記録し、ヒートのファイナル進出の原動力となった。故郷のクリーブランド・キャバリアーズからヒートにFA移籍した昨季もファイナルに進出したが、試合終盤で沈黙。戦犯に挙げられた屈辱を晴らすことができるだろうか。
 
 対するデュラントは、シーズンで平均28.0得点、8.0リバウンド、3.5アシストを記録し、得点王に輝いた。シーズンMVPの投票でもレブロンに次ぎ2位となっている。プレーオフでは平均27.8得点とシーズンと比べてやや成績を下げているものの、ファーストラウンドから徐々に調子を上げており、シーズンとプレーオフ前半で驚異的な強さを誇ったスパーズとのウエスタンカンファレンスファイナルでは平均29.5得点を記録している。これからもリーグをけん引していくであろう2人がファイナルでどのようなプレーを繰り広げるか注目だ。

スピーディーなガード対決にも注目

若さと勢いで一気に頂点を狙うデュラント 【Getty Images】

ヒートにはレブロンの他、リーグのトップSGの一人であるドウェイン・ウェイドがいる。2006年のファイナルMVPであるウェイドはシーズン平均22.1得点、4.8リバウンド、4.6アシストを記録。今季は個人成績を落としているものの、「フラッシュ」の異名を持つクイックネスは健在だ。
 
 一方、デュラントと並ぶサンダーの二枚看板である23歳のPG、ラッセル・ウェストブルックは平均23.6得点、4.6リバウンド、5.5アシストを記録。エースを支えるガードの活躍にも注目したい。
 
両チームのロースターを見回すと、キャリア年数に大きな違いがある。ヒートは18年目のジュワン・ハワードを筆頭に、ビッグ3であるレブロン、ウェイド、クリス・ボッシュは3人とも9年目。9年目以上の選手がロースターに9人在籍している。リーグ屈指のチームプレーヤーである11年目のシェーン・バティエーもシーズン前に加入した。

 対するサンダーは9年目以上の選手はわずか3人と、非常に若いメンバーが集結している。さらには、デュラント、ウェストブルックは5年目、シックススマン賞を受賞したジェイムス・ハーデン、インサイドを司るサージ・イバカは3年目と、若手がチームの中核を担う。プレーオフで数々のクラッチショットを沈めた16年目のデリック・フィッシャーもおり、NBA記録となるシーズン終盤からの20連勝を記録したスパーズを相手に、ウエスタンカンファレンスファイナルで2連敗の後、4連勝したように、波に乗ると手を付けられないのがサンダーだ。

 昨年の雪辱を果たしたいヒートと波に乗るサンダーの対決となったファイナル。同時に繰り広げられるレブロンとデュラントの、リーグNo.1の座の争いにも注目だ。第1戦は12日(日本時間13日)、サンダーの本拠地チェサピーク・エナジー・アリーナで行われる。

<了>
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