「信じられない」ビートブラック“一か八か”の大激走V=天皇賞・春
レース中の故障を疑ったほど……全く噛み合わず
まさかの大敗に終わった四冠馬オルフェーヴル、敗因は芝が合わなかった? 【スポーツナビ】
「だいぶ脚をとられてしまいました。最後の直線では4回、5回とカクンカクンとなって脚をとられてしまって」
あまりにも走りがぎこちなかったため、レース中の故障を疑ったほどだという。幸い、レース直後は特に異常はなかったようだが、今の京都の馬場とオルフェーヴルは全く噛みあわなかったようだ。
しかしながら、「ハッキリと何がダメだったか、今はまだつかめていません」とトレーナーが語ったように、馬場がすべてだったかというと、そうでもない。
「返し馬では前回より落ち着きがあっていいかなと思ったんですが、いつもの跳ねるようなフットワークがなかった」と池添。若干の硬さも感じられたと言う。それが、調教再審査のために走ったダートコースでの追い切りの影響があったかどうかは、池江調教師もつかめていないというが、そのフットワークの硬さもまた、最後の末脚の爆発力をなくした原因だったかもしれない。
「3コーナーの下りを利用して動かしていったんですけど、いつもの伸びがなかった。一番先頭を捕まえられなかったにしろ、その後ろの集団は突き抜けなきゃいけない馬ですから」(池添)
この着順では凱旋門賞と大きな声では言えない
凱旋門賞にも暗雲……しかし、オルフェーヴルならばこの苦境も乗り越えられるはずだ 【スポーツナビ】
「会社と相談してからになりますが、馬場が合う・合わないにしてもこの着順では、凱旋門賞と大きな声では言えない。敗因をしっかり究明して、再調整して結果を出さないと……。ただ、5月9日が一度目の登録の締め切りなので、登録するのかしないのかも含めて話し合っていきたいですね」
宝塚記念を使うことも、あるいはこのままヨーロッパに遠征する可能性もある、とトレーナー。一方の池添は「結果的に出していった方が良かったかもと思いますが、前走がああいう競馬だったから……これだけ注目されていますし、今回はという気持ちだったんですが、申し訳ないです」と苦悩の表情を浮かべた。
栄光の2011年から一転、試練の連続となった四冠馬。しかしオルフェーヴルならば、この苦境を“力”で乗り越えられるはずだ。