イニエスタ「再び重要なゴールを決めてみたい」=FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2011

「今季は特別な1年。だからこそ重要なゴールを決めたい」

CLやW杯で歴史的なゴールを決めてきたイニエスタ。「また重要なゴールを決めてみたい」と意欲を見せた 【写真:MEXSPORT/アフロ】

――ところでネイマールのプレーは見た?

 見たよ。素晴らしい選手で、数カ月後にはヨーロッパで彼のプレーが見られるようになるはずだ。もちろんリーガ・エスパニョーラでね。

――バルサのチームメートとしてネイマールが欲しい?

 もちろんさ(笑)。レアル・マドリーやバルセロナへ移籍するといううわさがあるけど……。素晴らしい選手だと、ダニエウ・アウベスからも聞いているよ。

――ペレがサントスとともに(大会に)やってくると言われている。

 来てほしいね。史上最高の選手の1人である、彼のような人物が来てくれることは、クラブW杯のようなサッカーの祭典にとって常に良いことだから。

――今季、バルセロナはすべてのタイトルを獲得できると思う?

 できることを願っているけど、再びそれを実現するのはとても難しいよ。強力なライバルチームがいくつも存在していて、競争は非常に厳しくなっているからね。現時点でスペイン・スーパーカップとUEFA(欧州サッカー連盟)スーパーカップを勝ち取ることができた。12月にクラブW杯を制することができれば、全タイトルの獲得へ向けて僕らの士気は確実に高まるはずさ。

――ほかのチームが、バルセロナのようにプレーすることは可能だろうか?

 分からない。良い選手は世界中にたくさんいるけど、僕らにはクラブ哲学と、長年このスタイルでプレーしてきた積み重ねという利点がある。多くの選手が、お互いのプレーを理解し合っているから。でも未来のことは誰にも分からないし、ほかにも素晴らしいシステムはある。違った方法で勝利を手にしたチームだって存在するし。

――君は09年のCL準決勝チェルシー戦や昨年のW杯決勝で、歴史的なゴールを決めてきた。再び重要なゴールを決めることができると思うかい?

 決められたらいいね。クラブW杯があり、シーズン後にはユーロ2012も控える今季は特別な1年となる。だからぜひとも、また重要なゴールを決めてみたいと思っているよ。

(翻訳:工藤拓)

<了>

(協力:FIFAクラブワールドカップ事務局)

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著者プロフィール

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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