ウルグアイ代表のスアレス「試合の主役になるつもりでプレーした」=ペルー戦後選手・監督コメント

藤坂ガルシア千鶴

ウルグアイはスアレス(左)の2ゴールでペルーを破り、決勝進出を果たした 【写真:ロイター/アフロ】

 サッカーの南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)の準決勝が19日(日本時間20日)、アルゼンチンで行われ、ウルグアイがペルーを2−0で破り、決勝進出を果たした。ウルグアイは後半にルイス・スアレスが2ゴールを決めた。決勝は24日(日本時間25日)に行われる。

 以下は、試合後のウルグアイ代表選手・監督のコメント。

ルイス・スアレス(リバプール)

「試合の主役になるつもりでプレーした」

 ちょうどいいタイミングで得点を決めることができたと思う。前半のペルーは守備を徹底させ、われわれは決定力を欠いてしまったが、後半は立ち上がりから圧倒し、相手を困惑させることに成功した。準々決勝のアルゼンチン戦とは違い、今日はわれわれが試合の主役になるつもりでプレーした。思い通りの結果となり、うれしく思っている。

ディエゴ・フォルラン(アトレティコ・マドリー)

「われわれはファイナリストに値する」

 ペルーが左サイドから攻撃を仕掛けてくることは分かっていたから、何よりもそこに注意を払う必要があった。前半は相手の固い守備にややてこずったが、後半は一気に攻撃を仕掛けて、早い時間帯に先制することができた。われわれはファイナリストに値するチームだ。代表チームという以上に結束したグループになろうとしている。長い間一緒にプレーしていることで、互いを知り尽くしているところがピッチの中で表れていると言えるだろう。

フェルナンド・ムスレラ(ラツィオ)

「決勝では命懸けで戦う」

 この勝利には非常に満足している。決めるべき時に決定力を発揮することができた。われわれは勝利に値するだけのプレーを見せたと思っている。タイトル獲得まであと一歩と迫ったが、冷静さは保ったままだ。決勝では命懸けで戦う。幸い自分も良いパフォーマンスを見せているので、決勝でもこのペースを維持したい。

オスカル・タバレス監督

「スアレスは素晴らしいFWだ」

 今日のペルーは予想していたとおり手ごわい相手だった。われわれの成功の秘けつはポテンシャル。ペナルティーエリアの外からもシュートを打ち、あらゆるスペースを占領する。(2ゴールを決めた)スアレスは素晴らしいFWだ。アルゼンチン戦で彼が13回ものファウルを受けたことについてはほとんど話題にならなかったが、今日の試合ではゴールを決めただけではなく、攻撃全体を動かす軸となった。(スアレスを)交代させたのは1度警告を受けていたからだ。

 決勝戦では全力を尽くして戦う。ウルグアイ人にとって、2位になることは惨事を意味するからだ。だが、決して楽に勝つことはできないだろう。まだ15個目の優勝カップについては話したくない。

<了>
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著者プロフィール

89年よりブエノスアイレス在住。サッカー専門誌、スポーツ誌等にアルゼンチンと南米の情報を執筆。著書に「マラドーナ新たなる闘い」(河出書房新社)、「ストライカーのつくり方」(講談社新書)があり、W杯イヤーの今年、新しく「彼らのルーツ」(実業之日本社/大野美夏氏との共著)、「キャプテンメッシの挑戦」(朝日新聞出版)を出版。

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