WJ時代の遺恨再燃!! KENSOと大森が一騎打ち&世界タッグで激突=全日本プロレス

全日本プロレス

世界タッグ&一騎打ちが決まったKENSO(左)と大森 【全日本プロレス】

 7月1日(金)、都内にある事務所で全日本プロレスが記者会見を実施。次期シリーズ『2011 SUMMER ACTION SERIES』の追加対戦カードとして、7.31愛知県体育館大会のグレート・ムタ&KENSOvs太陽ケア&大森隆男の世界タッグ戦、そしてその前哨戦ともなる7.18後楽園ホール大会でのKENSOと大森の一騎打ちを発表した。

 8年の時を経て、WJの遺恨が再燃だ。本日行われた会見には内田雅之社長、そして当事者のKENSOと大森が出席。しかし、いつもの会見とは開始早々から様子が違った。
「私の知らないところで過去にいろいろとあったのか、2人の仲が非常に悪い。ひとまず私の顔を立ててもらって、並んでいただきましたけど、あとは個別にやりたいということなので」と、ツーショットでの写真撮影だけは早々に終えて、あとは個別での会見となってしまったのだ。

怒りの大森「一番なっちゃいけないチームが王者になった」

 まず、最初に会見を行ったのは大森だ。そもそも、大森が今年の3月より古巣の全日本に再び参戦するようになったのは、現在ムタとKENSOが保持する世界タッグ王座を狙ってのこと。一度は当時の王者であるKONO(現・河野真幸)&ジョー・ドーリングに敗れて王座獲りに失敗したものの、先の両国大会では同じく世界タッグ王座を狙うジョー&レネ・デュプリの外国人コンビを太陽ケアとのタッグで撃破。「再び参戦するうえでの最初のモチベーションを大事にしたい」との想いもあり、試合後には世界タッグへの再挑戦をぶち上げていた。

 そして、何よりも現在の大森のモチベーションをかき立てているのが、KENSOが王者であるという事実だった。かつて大森はKENSOと共に長州力が2003年に旗揚げしたプロレス団体・WJプロレスに参加していたが、既に一部新聞紙上で話しているように、KENSOが自分の思い入れのある世界タッグのベルトを巻いているという事実が許せない。

「一番なっちゃいけないチームが世界タッグ王者になってしまった。現在の全日本はリングの上に注目を取り戻さなきゃいけない時期。軌道修正させなきゃいけない。世界タッグの輝きを取り戻すのはこのケアと大森だと思っています」と意気込みを語った大森。
「KENSOとは過去にいろいろありましたけど、彼は団体を悪い方向、危険な方向にもっていく能力がある。WMG初代タッグ王座決定トーナメントが終わって、彼は消えたんですけど、一番最初にケツをまくっているんですよ。あそこからWJの崩壊が始まった」と、WJ崩壊の原因はKENSOにあるとの見解を示した。

 そんなKENSOとまさかの再会を全日本のリングで果たしてしまった大森だが、KENSOに対する悪いイメージは全く変わっていない。先の両国大会で入場時にKENSOが放送席でパフォーマンスをした際、肉離れを起こしたという情けない事実を耳にするや、「脱力しますよね。人をがっくりさせるモノを持っていますよ。悪い要素の塊ですね」とバッサリ。「燃えてくるというよりも、気抜けさせられないか心配しています。まあ、話せないこともいっぱいありますよ」とKENSOに対して、含むところは多いようだ。
 それはパートナーであるムタに対しても同様だ。「非常に絡みづらいという意味ではKENSOと同一線上にいる存在ですよ。両国で曙と浜亮太がゴーグルをしていましたけど、だいぶピントがずれている。ベルトの権威が失墜する原因のような気がしますね。戦いの本線から外れています。毒霧を防ぐかどうかとか、ちょっと違うんじゃないですか?」とこちらに対しても懐疑的な様子だった。

京平氏がいなくなり「A LITTLE ビチッと寂しい……」

 一方、大森と入れ替わりで会見に登場したKENSOはいつもの調子。「大森選手とのシングルマッチ! まさしく、彼は元々の全日本の選手ですから、馬場全日本vsKENSO(内田)全日本の闘いです! KENSO(内田)全日本の新しい一歩だと思います!」と大森との一騎打ちへの意気込みをハイテンションでまくし立てた。

 ところが、本番の世界タッグのタイトルマッチとなると若干テンションが下がり気味。「ムタが微妙でテンションが下がりますね。私、一人でも世界タッグを守るという気概でやります。まあ、ムタは何気にキチッとしているので会場には来ると思いますが、絡みづらい! チームワークは存在しません!」と防衛には不安がつきまとう。

 にわかに持ち上がった大森とのWJ時代の遺恨についても、「私、過去に在籍した新日本プロレス、WJ、WWE、CMLL、AAAのすべてで問題を起こしております! 今さら言われても困ります!」と全く意に介さず。「寂しいなと思うのは、全日本に大森さんが帰ってきて、和田京平がいなくなったこと。A LITTLE ビチッと寂しい……。京平を剥製にして、売店に置いておきたいですね」と意味不明の言葉を並べ立てる始末だ。

「新日本の棚橋(弘至)をはじめとして、業界の8割の人間と因縁を持っているので、その一人」というのがKENSOの大森に対する認識。「尊敬と敬意と情熱を持って、ビチッと真正面からぶち当たりますよ」と言葉だけは意気込んでいるように聞こえるが、どこまで本気か判断がつかない。

 気になる放送席でのパフォーマンスで肉離れを起こしたという右足も、「良くなったと思ったんですけど、今日内田社長の顔を見たらズシーンとテンションが下がってしまいました。今からでも少しずつテンションを上げて、ノリノリで全開にしますよ!」と、全くもって意味不明の状態。7.18後楽園大会での一騎打ち、そして7.31愛知大会での世界タッグ戦と、大一番を2試合戦うKENSOと大森だが、果たしてどのような結末が待っているのだろうか?
■全日本プロレス『2011 SUMMER ACTION SERIES』
7月18日(月・祝)東京・後楽園ホール 開始12:00

【追加対戦カード】
<シングルマッチ>
KENSO
大森隆男

<タッグマッチ>
曙、曹駿
ジョー・ドーリング、レネ・デュプリ

<シングルマッチ>
渕正信
MAZADA

【既報対戦カード】
<タッグマッチ>
諏訪魔、船木誠勝
太陽ケア、真田聖也

<シングルマッチ>
征矢学
関本大介

<タッグマッチ>
浜亮太、中之上靖文
岡林裕二、河上隆一

<6人タッグマッチ>
カズ・ハヤシ、近藤修司、稔
KAI、大和ヒロシ、BUSHI

■7月31日(日)愛知・愛知県体育館 開始16:00

【追加対戦カード】
<世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組]グレート・ムタ、KENSO
[挑戦者組]太陽ケア、大森隆男
※第59代王者組は初防衛戦

【既報対戦カード】
<三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]諏訪魔
[挑戦者]真田聖也
※第43代王者 5度目の防衛戦

<世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]KAI
[挑戦者]稔
※第30代王者は初防衛戦

■7月9日(土)埼玉・久喜市総合体育館 開始18:00
<6人タッグマッチ>
諏訪魔、近藤修司、浜亮太
真田聖也、征矢学、KAI

<シングルマッチ>
船木誠勝


<タッグマッチ>
KENSO、レネ・デュプリ
大森隆男、MAZADA

<シングルマッチ 曹駿復帰戦>

曹駿

<タッグマッチ>
カズ・ハヤシ、佐藤光留
大和ヒロシ、BUSHI

<シングルマッチ>
渕正信
中之上靖文
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