シャルケの内田「CLで負けてガクっというのはある」=ブンデスリーガ第32節 日本人選手の通信簿

ミムラユウスケ

耐え切ったボルフスブルクが勝利

長谷部(左)は途中出場ながら、体を張った守備で貢献した 【写真は共同】

 残留争いを続けるボルフスブルクは4月29日、ブレーメンに乗り込んでの一戦。長谷部は後半21分から左ボランチとして出場した。

 序盤から劣勢に立たされたボルフスブルクだが、前半22分にリーターのゴールで先制する。ボール支配率はわずかに32%に終わったが、この日は体を張った粘り強い守備を見せた。後半23分にゴールライン手前で相手のシュートを長谷部がクリアしてみせたように、ゴールを割らせないという強い意志がボルフスブルクの選手たちから感じられた。

 結局、一方的に攻め込まれながらも耐え切ったボルフスブルクが1−0で勝利。自動的に残留が決まる15位に浮上した。長谷部はチーム同様に攻撃ではあまり見せ場はなかったが、体を張った守備で貢献した。

「最後のところでは、みんな踏ん張っていた」

<長谷部コメント>

――試合の感想は?

 試合内容は、相手にボールを持たれて全体的に良くなかったですね。完全に厳しい形でしたけど、最後のところでは、みんな踏ん張っていました。勝つことが大事だから、良かったです。

――1点を争う状況での途中出場は難しい部分もあるのでは?

 1−0で入るのは結構難しいですけど、難しいからと言って、下手なプレーはできない。試合に出たら、今は自分がやることをはっきりやるだけですね。(監督から指示されたのは)とにかく安全なプレーをしろ、ポジションをしっかり保て、相手が来たらボールにアタックしろとか、基本的なことでした。

――今シーズンは守り切れずに終盤に失点することがよくありましたが

 今日みたいなゲームは今シーズンだったら追いつかれたり、逆転されたりしていたので。そういう中で勝てたのは、みんなが緊張感を持ってしっかりやっているのかなと思います。

<ドイツメディアの評価>

 ・『ビルト』紙(全国紙)4点
ほかのメディアは出場時間が短いため採点なし

※ドイツの採点方式では1が最高、6が最低点

<了>

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著者プロフィール

ライター/インタビュアー/コメンテーター。2006年に活動をはじめ、2009年1月よりドイツへ。2016年9月22日、Bリーグ開幕日に再び日本に拠点を移して、活動中。著書(共著執筆含)武尊「光と影」、香川真司「心が震えるか、否か」、「千葉ジェッツふなばし熱い熱いDNA」、横浜ビー・コルセアーズ「海賊をプロデュース」、内田篤人「淡々黙々」、構成:岡崎慎司「鈍足バンザイ!」。Xアカウント ID:yusukeMimura

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