岡田オリックスが目指す「新・黄金時代」
T−岡田が身にまとった新ユニホーム。濃い紺色をゴールドで縁取っている 【オリックス野球クラブ株式会社】
球団ブランドの一新 岡田監督「雰囲気あるよ」
よりシンプルなデザインとなったユニホームや、ツヤ消しのヘルメットなどはいずれも懐古調で力強く、原点回帰を印象付けるものに仕上がっている。「チームスローガンにかなったユニホームや。雰囲気あるよ」と岡田彰布監督は語っている。
69勝71敗4分の5位。昨季のバファローズの成績である。最後の最後まで3位争いを演じた千葉ロッテマリーンズは、日本シリーズで頂点まで駆け上がった。
「パ・リーグの各球団の差なんて紙一重。当たり前のことが、当たり前にできていれば、順位は変わっていたはず。そこが今季の課題や。ただ、1シーズンを戦って、パの他チームとうちの力関係もある程度把握できたし、何よりも、オリックスというチームのことがよく分かった。これは指揮を執る上で重要なことやから……。パ・リーグの野球も見えてきた。いかに実力伯仲のリーグ戦を戦うかということ。どこも混戦から抜け出せはしないだろうからな。戦っていけるという手応えは感じているよ」2年目を迎えた指揮官の言葉が頼もしい。
エース不在の状況をどうカバーしていくか
「彼らが戻ってくるまでは、皆でカバーしていくしかない。逆に言えば、ほかの投手にとってはチャンス。(故障が)シーズン前で良かったくらい。シーズン中なら取り返しがつかないからな」と、岡田監督は言うが、エース不在で迎える開幕は何とも心もとない。昨季2ケタ勝利の木佐貫洋、真価が問われる左腕・中山慎也、さらには若手の成長株・西勇輝らの奮起が必要である。