栗原あゆみが米国マットのメーンに登場!SHIMMER

(C)RINGSTARS

栗原あゆみは日本国旗を持ってリングイン。米国マットでメーンイベントを飾った 【(C)RINGSTARS】

 現地時間26日、米国・イリノイ州シカゴで行われた米国女子プロレス団体「SHIMMER」の大会が開催され、日本の人気アイドルレスラー・栗原あゆみや中川ともからが参戦した。

 以下、「SHIMMER37」、「SHIMMER38」の日本人選手試合リポート。

中川ともかは“走り疲れ”で逆転負け

中川ともかは大ブーイングを浴びながらも、気にすることなくいつもの戦いを見せた 【(C)RINGSTARS】

【SHIMMER37】
<30分1本勝負>
○ルフィストー
(8分23秒 片エビ固め)
●中川ともか


  中川は日の丸を背に入場。日本人を応援する観客席の一角には、笑みを浮かべ、コーナーに上って日の丸をかざした。ルフィストーの入場の際には、雰囲気が一転して大歓声に包まれると、中川は耳をふさいだ。

  まずは組み合う姿勢を見せたルフィストーに中川は組み合うと見せかけ、1回転してフェイント。これに怒ったルフィストは中川の鼻をつまむ。

 中川も会場の挑発に乗るかのように、得意の場外戦へ。鉄柵にルフィストーをぶつけると、ルフィストーの守り神である人形を奪い、リング上に持ち込んで踏みつける。観客は人形の大切さを知っているだけに中川へ大ブーイング。中川は気にすることなく、グラウンド式の卍固めを決めて、一方的に攻め込む。さらにレフェリーとルフィストーを同士討ちにさせるなど、持ち味が全開。

 しかしトップロープからの攻撃を狙ったところを背後から宙づりにされると、そのままボディアタックで突進される。ルフィスト―はさらにダブルアームスープレックスから、スタンディング式のヒールホールドへ。それでも中川は立ち上がるとルフィストーをロープに振り、自らも反対側のロープに走る。しかし、ここでルフィストーが走ることをやめると、中川に加速がついていたため、止まることができず一人で走らされることに。止めたくても勢いづいてしまい、止まらない状態の中川。ついには息切れでダウンした。キレた中川はコーナーに置いていた水を含むと、噴射攻撃。この勢いのまま、セカンドロープに上っての攻撃を狙うが、ルフィストーに阻止され、水車落としのような態勢で投げられる。中川は延髄蹴りで反撃したが、ルフィストーが体を入れ替えると、オリジナルのマンガライザーを決め、3カウントを奪った。

  敗れた中川は「なんですか、あれだけ走らせて。走りつかれて負けてしまいましたよ。でも、今度当たった時はこの借りを返します」とリベンジを誓った。

『スリーエス』が大逆転で初の王座戴冠!

松本浩代(左)と大畠美咲(右)のタッグ『スリーエス』がタッグ王座を初戴冠 【(C)RINGSTARS】

<SHIMMERタッグチャンピオンシップ 60分1本勝負>
○大畠美咲、松本浩代
(14分55秒 スクールボーイ)
ポーシャ・ペレス、●二コル・マヒューズ
(タッグチーム名=カナディアンニンジャズ)
 ※松本&大畠組が新王者となる


『スリーエス』の2人は松本がオレンジ、大畠が水色というコスチュームの色に合わせたマスク姿に、日の丸を背負って登場。このマスク姿のインパクトは強く、観客は大歓声で2人を迎え入れた。
 タッグチャンピオンのカナディアン・ニンジャズは松本&大畠への声援への方向に指を突き立てながら入ってきた。リングコールは「ヒロヨマツモト&ミサキオオハタ、スリーエス!」とタッグチーム名で紹介された。

 松本はガウンを脱ぎすてると新調したコスチュームに。この一戦に賭ける意気込みが伝わってくる。まずはペレスの英語での挑発に松本は「アイ・キャント・スピーク・イングリッシュ!」と応戦した。続く長身の二コルには大きく腕を伸ばしての手四つへの誘いに、届かぬ姿勢でも必死に応戦した。観客の「ニッポン」コールには両手をたたいて、コールを先導。すっかり、米国の雰囲気に溶け込んでいる。
 ここで大畠を呼び込み、ダブルのキックから松本が大畠を抱え上げてのボディプレスと連携も上々。たまらずニンジャズは場外戦へと持ち込む。

  ここでようやく王者組はペースを握ると、大畠を捕えて2人がかりでの攻撃へ。ペレスはサイドバスターを決め、膝を突き立てるような態勢でフォール。米国の観客はペレスにブーイング。それでも続く二コルはロープに首を巻きつけ、さらにはペレスがロープ上段に座ってスリーパーを決めるなど、反則でダメージを与えていく。それでも「あきらめない心」が信条の大畠は、キックで反撃すると、コーナーからの回転エビへ。しかしその後が続かず、またも相手コーナーへ引きずり込まれる。そして、ペレスのチョーク攻撃で動きが止められる。今度は二コルがバックブリーカーからフォールを狙うもカウント2。それでも大畠は、タッチして飛び出してきたペレスにボディアタックで逆転すると、松本へようやくタッチ。

 松本はタックルを3連発、しかしペレスが二―で動きを止めると、そのまま二コルへホイップしてラリアットを浴びる。その後はスタンディングへと移り、チョップ合戦へ。松本がタックルで二コルを追い込むと大畠が連携でボディアタック。ここで、松本が場外へと落とされると、リング上は大畠一人。二コルが大畠を捕え、ペレスがカウンターのキックを狙う。すると、ここで自爆を誘い込んだ大畠が、そのままスクールボーイで二コルを押さえ込むと、なんとカウント3が入り、逆転勝利!
 ついにスリーエスがSHIMMERタッグチャンピオンの座へとたどり着いた。松本と大畠がそれぞれ別のコーナーへと立つと、観客席は大歓声でこの偉業をたたえた。「スリーエスで初めてのベルト、うれしいです!」と松本は喜びを隠せない。
 大畠も「このベルトを日本に持って帰って、もっともっと防衛戦をしていきます!」と堂々の宣言。スリーエスが日本へベルトを持ち帰ると約束をした。

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