必勝を期すデシャン監督「いつも笑顔でいる必要はない」=リーグアン第2節プレビュー

黒星スタートとなった王者マルセイユ。バランシエンヌ戦では勝利が求められる 【Photo:PanoramiC/アフロ】

 各地で強豪が敗れ、波乱含みの幕開けとなったリーグアン。第2節はマルセイユ(第1節はカーンに1−2で敗戦)、ボルドー(同じくモンペリエに0−1で敗戦)、リヨン(同じくモナコと0−0のドロー)らの動向に注目が集まる。主力選手の移籍問題に揺れる王者マルセイユは、アウエーでバランシエンヌと対戦する。「移籍に関する質問には一切答えない」と会見に臨んだディディエ・デシャン監督は、14日のバランシエンヌ戦に向け、苦しい胸中を語った。
 以下は、試合前日のマルセイユのデシャン監督の談話。

第2節は勝つことだけが試合の目的

――開幕戦でカーンに敗れたことをどう思うか?

 勝つ気満々で試合に臨んだが、流れについていけず、ゲームをコントロールできなかった。一時は同点に追いついて持ち直したが、あきらめが早く、われわれの力を出せなかった。(相手に対して)固定観念がまったくない昇格チームと対戦したこの試合は、われわれに警告を与えてくれたと思う。気力が不足していた。チームはメンタル面で勝つレベルになかった。

――現状で、バランシエンヌ戦のフォーメーションが組めるのか? DFスレイマン・ディアワラ、DFガブリエル・エインセ、MFステファン・ムビアは出場できるのか?
 フォーメーションを組むのがわたしの仕事だ。ただし、最も競争力のあるフォーメーションを組む必要がある。エインセは戻って来れると思うが、14日に間に合うかは定かでない。ムビアはひざが完治していないのでメンバーには入れていない。ディアワラもけがが重い。チャンピオンズリーグ開幕(9月14・15日)に間に合うようメディカルスタッフがケアしている。14日の試合では、恐らくディフェンスを変更するだろう。バランシエンヌ戦では気力が重要と考えている。バランシエンヌは昨季リーグ戦のホームでわれわれを破っている(3−2)。その敗戦はまだ記憶に残っているが、彼らは情熱的で度量が大きいチームだ。今回はわれわれがそうでなくてはならない。

――負けられない試合だと思うが、今の心境は?

 ホームでの開幕戦を落としたことは、当然良い結果ではない。効果的な準備をしたし、選手たちにも「勝ちに行くように」と言った。第2節は勝つことが試合の目的だ。状況はたやくないが、相手の動きをよく見て集中し、自分たちのプレーをすれば、敵にチャンスを与える機会は減る。アウエーであろうと変わりはない。

――MFハテム・ベン・アルファ、FWママドゥ・ニアンは出場するのか?

 わたしはマルセイユに来て以来一度も、特定の選手をあてにしないなどと言ったことはない。けがや出場停止、欠場等の状況を考慮し、チームにいる選手たちみんなをあてにしている。

――先日のフランス代表でのベン・アルファの活躍(ノルウェーとの親善試合で、ベン・アルファが先制点を挙げる。しかしフランスは1−2で逆転負け)をどう思うか?

 あのゴールは彼に自信を与えたと思う。昨シーズンもマルセイユで良い働きをし、チームにとって重要な選手だった。もちろん、今も重要な選手だ。

――現在のチームの雰囲気は不安定(ニアン、ベン・アルファの移籍問題などで)だが、選手たちに影響はないか?

 選手たちは人間だ。メディアで言われることや書かれることに少なからず影響される。選手にもわたしにも良い影響を及ぼさない。

――監督は緊張しているのか? それとも、気落ちしているのか?

 いつも笑顔でいる必要はない。いちいち解釈しないでほしい。わたしの関心は土曜の試合(バランシエンヌ戦)のことだけだ。

<了>

リーグアン第2節 TV5MONDE

TV5MONDE Japonでは、フランスリーグ、フランス代表の試合などを放送している 【TV5MONDE Japon】

 TV5MONDE Japon(フランス語国際放送)では、今シーズンもリーグアン全節の試合を毎週、生中継・再放送でお送りします。また、ユーロ(欧州選手権)2012予選のフランス代表戦も全試合中継します。

バランシエンヌ対マルセイユ

8月15日(日)午前1時55分 生中継
8月15日(日)午前9分55分 録画再放送

Windows、Macのパソコン上にて、フルスクリーン高画質でご覧いただけます。1200円/月で登録後、すぐ視聴可能。
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