ベンゲル監督「セスクの決断は全員にとって大きな力となる」=アーセナル公式サイト・インタビュー

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公式にアーセナル残留宣言を行ったセスク(左端) 【Getty Images】

 アーセナルのセスク・ファブレガスは6日、クラブの公式ウェブサイトで、バルセロナへ移籍することなく、アーセナルに残留することを正式に表明した。
 その前日、このスペイン代表MFは7月にワールドカップ(W杯)で優勝して以来、初めてチームに合流。ファン感謝デーの一環としてエミレーツ・スタジアムで行われた公開練習に参加し、訪れたファンの前で元気な姿を披露していた。

 セスクの残留宣言を受け、レギア・ワルシャワとの親善試合のためにポーランドへ到着したアーセン・ベンゲル監督は、セスクのアーセナル残留決定によって、チーム全員が非常に勇気づけられたと、その決定の重要性について語った。

ベンゲル監督「セスクはキャプテンであり、リーダー」

 彼はわれわれのキャプテンであり、リーダーなんだ。昨日のトレーニングセッションを見れば、アーセナルを愛している人間全員が、どれだけ勇気づけられたかが分かるだろう。わたしは仕事でW杯に行った時、南アフリカで多くの人に会った。彼らの第一声は皆、「ファブレガスを(バルセロナに)行かせないでくれ」というものだった。だから、今回の決定はアーセナルを愛する人間にとって、非常に大きな意味を持つんだ。

 状況はそのままだった。選手との個人的な会話の中身を明かさないことが、わたしの仕事では重要な部分だと信じている。それはアンフェアだと思うからだ。だが今日、セスクは空気を一掃するために残留を表明した。セスクが姿勢を明らかにしたことが、非常に重要なんだ。そして、われわれは今から動き出せる。1週間後には開幕を迎えるため、1日も早く腰を据えて集中したいと考えている。

セスク・ファブレガスが公式声明を発表(全文)

 まず、僕自身がその将来についてすぐに説明をしなかったことを、アーセナルファンに謝りたいと思う。だけど、この瞬間まで自分がどうなるか分からなかった。

 僕にとって、バルセロナのようなクラブに加わるのは魅力的な話かもしれないということは否定できない。僕がフットボールを学んだクラブだし、友人や家族たちのいる僕のホームタウンのクラブだから、僕はずっとそこでプレーするのを夢見ていた。世界中でも、バルセロナでプレーしたくないという選手はそんなに多くはないと思う。

 この数カ月間、僕は電話でアーセン・ベンゲル監督と何度も話をした。中身は個人的なものだったけどね。結論は、バルセロナが2度公式なオファーを出し、それをアーセナルが断ったということだ。

 僕はプロフェッショナルだし、アーセナルに僕を放出しないという権利があることは完全に理解している。

 僕はクラブや監督、ファンにたくさんの借りがある。僕は彼らの決定を尊重し、アーセナルとともに新たなシーズンに集中するつもりだ。

 僕はすべてのファンに約束する。交渉は終わり、僕は今、アーセナルでのプレーに100%集中している。

 僕はアーセナルの選手であり、ピッチに立てば、考えるのはこのクラブのことだけだ。

 今回のことは忘れ、新たなシーズンのスタートを楽しみにしているよ。

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