竹田が伊東から3カウント奪取、7.30後楽園で王座挑戦=大日本プロレス

タカハシ

伊東から勝利をおさめたことで正式に竹田の王座挑戦が決定した 【タカハシ】

 大日本プロレスの後楽園ホール大会が蛍光灯&凶器持込タッグデスマッチをメーンイベントに、886人の観衆を集めて開催された。21日に行なわれたFREEDOMS後楽園ホール大会のあおりかからか観客数は心持ち少ないものの、試合は、会場全体を巻き込んだ熱気と狂気が渦巻く一夜となった。

■竹田、アピール実り王座戦実現

 メーンイベントはBJWデスマッチ王者の伊東竜二の初防衛戦の相手に名乗りを上げた竹田誠志が、それぞれシャドウWX、木高イサミをパートナーに対戦した。試合前から伊東しか視界に入っていないかのような竹田であったが、伊東、WXも「出る杭は打つ」とばかりに蛍光灯バットのフルスイングや、蛍光灯束を抱えさせてのキックなど、明らかな竹田狙いで試合を進めていく。竹田のパートナーであるイサミも援護射撃とばかりに、伊東を持ち込んだラダーに寝かせておいて、イスを使ってのダイビング・ニードロップなどを繰り出すが、それでも竹田への強烈な攻めは止まらない。しかし竹田は有刺鉄線ボードとイスの組み合わせに伊東を雪崩式のオリンピックスラムで叩きつけ、WXをイサミがトペ・スイシーダでカットしている間にドラゴン・スープレックスで伊東から3カウントを奪ってみせた。

 試合後にマイクを取った竹田はチャンピオンから直接3カウントを奪った事をタテに、次回7月30日の後楽園ホール大会での挑戦を決定としてアピールし、こちらは興行の終了後正式に登坂本部長より発表された。

関本「すべての面で自分が上回っている」

関本は「負ける要素がない」とHARASHIMA戦へ絶対の自信を見せた 【タカハシ】

 第5試合では7月25日のDDT両国国技館大会で、HARASHIMAの挑戦を受けるDDT無差別級王者の関本大介が6人タッグに登場。岡林裕二を筆頭とする大日本の若手3人相手に、いつも通りの圧倒的なパワーを披露しながらも、後輩たちの成長を確かめる余裕すら感じさせる充実ぶりを見せつけ、最後は関本のパートナーである忍が、橋本への頭突き2連発からの豪快なラリアット1発で完璧な3カウントを奪ってみせた。

 試合後、関本は後輩たちの成長を肌で感じた事に対して、「嬉しい限りです。抜かれないようにお互い切磋琢磨して上を目指していきたいです」と笑顔。またDDTの両国大会で対戦するHARASHIMAについては「運動神経はいいかも知れないけど、すべての面で自分が上回っていると思うんで、負ける相手じゃないというのが正直なところ。7日(DDT新木場大会)の前哨戦で心をヘシ折って両国では簡単に勝たせてもらいます」と自信を見せた。

ネクロは左ヒザにダメージも意地の勝利

 第4試合ではIGFで異色の名勝負を連発し、映画『ザ・レスラー』にも出演したネクロ・ブッチャーがハードコアタッグマッチで登場。ゴングを待たずしてスタートとなったこの試合は、会場全体を使っての大乱戦となり、パートナーである宮本裕向が南側のゲート入り口を使ったムーンサルト・アタックを披露すれば、ネクロも負けじと東側バルコニーからのダイビングボディーアタックを繰り出した。
 しかしこの攻撃で左ヒザに大きなダメージを受けたネクロは、ローンバトルとなった宮本を何とか救出したものの、石川修司、星野勘九郎の左ヒザへの集中攻撃に苦しむこととなる。それでも最後は星野のスピニング・トーホールドを首固めで切り返し辛くも勝利を収めた。

葛西と沼澤が山川に引退勧告

 また、第3試合では2004年9月21日以来、約6年ぶりに後楽園ホール大会への出場となる山川竜司が、ジ・ウィンガーをパートナーに、葛西純、”黒天使”沼澤邪鬼の045邪猿気違’Sと有刺鉄線ボードタッグデスマッチで対戦。6.16新木場大会ではタッグを組んだ葛西と山川だが、山川のふがいなさから敗北を喫したことでこの日の対戦につながったという流れもあり、最初から現在の力の差を思い知らせるかのような厳しい攻めが続いた。山川のパートナーであるウインガーもダイビング・セントーン三連発などで必死にサポートしたものの、最後は山川自身の得意技であるリバースタイガードライバーに3カウントを聞く事となる。
 試合後には葛西と沼澤は山川に対して「お前がデスマッチをやると大日本のデスマッチがナメられる。お前は横浜アリーナで引退すべきだった」と一方的に罵倒した。

大日本プロレス後楽園ホール大会

6月27日(日)東京・後楽園ホール 開始18:30 観衆:886人

<メーンイベント 蛍光灯&凶器持込タッグデスマッチ 30分1本勝負>
●伊東竜二、シャドウWX
(16分40秒:ドラゴンスープレックス オン・ザ蛍光灯束)
○竹田誠志、木高イサミ

<セミファイナル 30分1本勝負>
○佐々木貴
(10分51秒:右脚からの片エビ固め)
●佐々木義人

<第5試合 30分1本勝負>
○関本大介、河上隆一、忍
(17分18秒:ラリアットからの片エビ固め)
岡林裕二、●橋本和樹、塚本拓海

<第4試合 ハードコアタッグマッチ 30分1本勝負>
○ネクロ・ブッチャー、宮本裕向
(15分46秒:スモールパッケージホールド)
石川修司、●星野勘九郎

<第3試合 有刺鉄線ボードタッグデスマッチ 30分1本勝負>
○葛西純、沼澤邪鬼
(11分28秒:リバース・タイガードライバーからの体固め)
ジ・ウィンガー、●山川竜司

<第2試合 30分1本勝負>
MEN’S テイオー、怨霊、●大橋篤
(10分34秒:サボテンの花からのエビ固め)
○大石真翔、旭志織、ツトム・オースギ

<第1試合 20分1本勝負>
大黒坊弁慶、○清水基嗣
(10分27秒:ダイビング・フットスタンプからの片エビ固め)
谷口裕一、●CHANGO
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント