悲願の初V狙うミケルソン、ウッズは10年前の再現なるか=ゴルフ・全米オープン注目選手紹介

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 ゴルフPGAツアーのメジャー大会第2戦、全米オープンが現地時間6月17日からスタートする。会場は2000年以来、10年ぶりとなるカリフォルニア州のペブルビーチ。世界有数の難関コースに戻ってきた今大会、果たして優勝するのは一体誰か?

 今回は注目選手を紹介する。

17日に全米オープンが開幕! ウッズは00年に圧勝を飾ったぺブルビーチで再び栄冠を勝ち取ることができるか!? 【Getty Images】

■タイガー・ウッズ(米国)

 今季は昨年末に起こった不倫騒動により、少なからずブランクがあった。そのため、スイングに頭を悩ましてきたが、6月初旬に行われたザ・メモリアルトーナメントでは改善の兆しが見えた。
 今回と同じペブルビーチで行われた00年の全米オープンでは、2位に15打差をつける圧勝。このときに比べると現在の力は劣っているかもしれないが、過去の経験を自信に変えて、今大会に臨んでくるだろう。ショートゲームに専念して優勝争いに絡み、最終日のバックナイン(残り9ホール)で上位につけていれば、誰よりも栄冠を手にする可能性は高いと断言できる。

■フィル・ミケルソン(米国)

 今大会もっとも注目を集めているミケルソン。全米オープンは歴代最多となる5度の2位に甘んじているため、周囲の期待以上に本人が一番優勝を望んでいるだろう。また、過去には同じコースで行われるAT&Tペブルビーチ・ナショナルプロアマで3勝を挙げているため、コースとの相性は良いと言える。
 今大会の成績次第では、欠場が続いていたウッズを抜いて初の世界ランク1位到達の可能性もある。初の全米制覇と初の世界ランクトップ、この2つ栄冠を同時に手にする大きなチャンスだ。

■リー・ウェストウッド(英国)

 08年の全米オープンで3位、09年の全英オープンも3位、そして今年4月のマスターズでは、3日目まで首位に立ちながらミケルソンに逆転負けし2位と、あと一歩のところでメジャータイトルを逃してきた。
 しかし前週のセントジュード・クラシックでは、12年ぶりにPGAツアー優勝を飾っており、初のメジャー制覇の期待も高まる。詰めの甘さを克服できれば、優勝の可能性は十分だ。
■スティーブ・ストリッカー(米国)

 ウェストウッドと同じく、メジャー優勝経験はないがベストゴルファーの一人として見なされているストリッカー。ここ3年はキャリアの全盛期を迎えており、今年は2月のノーザントラスト・オープンで優勝を飾っている。
 春に痛めた肩の具合が気になるところだが、キレのあるアイアンとパッティング技術はペブルビーチでは大きな武器となる。全米オープンではトップ6に98、99、06年と3度も入っており、メジャーでの実績も十分だ。

■ジム・フューリック(米国)

 今季はすでにツアー2勝を挙げており、そのうちひとつがペブルビーチよりもグリーンが小さいハーバータウンで行われたベライゾンヘリテージ。正確なショットとショートゲームを得意とするだけに、コースには完ぺきにマッチしている。また、03年に全米オープンを制した経験もある。

■パドレイグ・ハリントン(アイルランド)

 07、08年と全英オープンを連覇し、08年の全米プロ選手権でも優勝を飾り、これまで3度のメジャータイトルを持つ。ひざの状態が気になるものの、前週のセントジュード・クラシックでは序盤でいいゴルフを見せた。全英オープンを制した舞台、カーヌスティとロイヤルバークデールは、ペブルビーチに似たコースであり、本来の力を発揮できれば決して苦にはならないはずだ。
■ザック・ジョンソン(米国)

 5月のクラウンプラザ・インビテーショナルで1年ぶりのツアー勝利を飾り、PGAツアー7勝目を挙げた。今シーズンはここまで9位のフェアウェイキープ率を誇っており、これが狭いフェアウェイが特徴のペブルビーチで生かされるだろう。過小評価されている感があるが、07年にはマスターズを制覇しており、実力は折り紙つきだ。

■ダスティン・ジョンソン(米国)

 09、10年のAT&Tペブルビーチ・ナショナルプロアマを連覇しており、コースとの相性はばっちり。今大会からコースが長くなったこともロングヒッターのジョンソンには有利に働くはず。一方で、ハイボールヒッターであることから92年大会のように強風が吹き荒れる天候となると、苦戦を強いられるだろう。また、これまでメジャー大会には6度しか出場したことがなく、経験不足も懸念される。

■アーニー・エルス(南アフリカ)

 ひざの故障から本格的にカムバックを果たしたエルス。今季は序盤に早くも2勝をマークしている。全米オープンはこれまで2度(94、97年)の優勝を飾っており、40歳にして3勝目を狙う。
 今季はグリーンオン率は11位タイ、平均バーディ数は7位、そして平均スコア2位と安定したゴルフを見せている。

■スチュワート・シンク(米国)

 昨年の全英オープン王者は、ここまで物足りないシーズンを送っている。しかし、ザ・メモリアルトーナメントで8位に入るなど、徐々にキレが戻ってきている。今年はグリーンオンまでは完ぺきだが、パットで苦戦する場面が多いことと、10年ぶりのペブルビーチというブランクが気になる。しかし、全英での経験が自信につながっているため、上位進出もありえるだろう。

<了>

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