4.30審判の日直前、坂田“ハッスル”亘インタビュー

スポーツナビ

山口代表「今大会は坂田亘が突き抜けるチャンス」

山口代表(右)は「今大会は坂田亘が突き抜けるチャンス」と期待を寄せる 【スポーツナビ】

――坂田選手としては山口社長にリングに上がってほしいですか?

坂田 今回の一連の流れを考えると面白いかな(ニヤリ)

山口 面白いって、お前が言うな。イベント名が成り立たなくなるだろう。

坂田 そっか(笑)。あくまでもイベントの最大のテーマは「僕が今後どういう形でハッスルを背負っていくのか」っていうことでした。こういうのは、僕らを奮起させるための、黒の中村カントク一流の追いこみ方だとも思うしね。ここまで来たらやるしかない!

山口 だからその部分では本当にファンとの真剣勝負なんですよね。亘がハッスルを背負っていける人物なのかどうか、リアルに試されるわけですから。
 ファンの目線が厳しくなっているのはわかっていますし、それを上回る面白さを持たないといけないし、面白くなければ次はない。そういう意味では今回だけじゃなく、今後もずっと本当のハッスルを再興させるまでは審判の日だと思います。

――山口社長は坂田選手に対しての期待はどれくらいありますか?

山口 亘は誤解を受けやすいんですよね。軸は熱い人間なのに、クールに見られるタイプだし、何考えているかわからないところもあるし、頭が良いのかバカなのかわからないし。そういった意味で坂田亘の真意っていうものが伝わっていないんじゃないかっていうもどかしさはあるんですね。僕は付き合いも長いですし、ずっと身近にいて、芯の部分にあるものは信頼できると思っています。その芯の部分をどう亘が表現してくれるのか、怖いながら楽しみではあります。たぶんファンやマスコミのなかでも「坂田なんかにハッスル背負えるわけない」「坂田じゃ無理」って思っている人がたくさんいると思うんですよ。そうでしょ(笑)?

――いえいえ(笑)

山口 そういう空気があることもわかっていますけども、最大のピンチは最大のチャンスでもあるわけですから、坂田亘が今まで以上に突き抜けるチャンスかなとも思います。

坂田「今見せられるもの? ナットーマンにならないとわからない」

坂田が変身するナットーマンの相手は“マイケル・ジャクソン”の再来とうわさされるロボットマン。かなりの強敵(?)と目される 【写真提供:ファーストオンステージ】

――ナットーマンの対戦相手のロボットマンはマイケル・ジャクソンの再来だとうわさされていますが

坂田 ハハハ、もうそんなことをひとつひとつ真剣に考えていたら頭がおかしくなりますよ(笑)。

山口 ダンスが得意な選手で、ロボット。もうその時点でわけがわからないですね。たしかZERO1で「Shock−Wave the Robot」という名前で出場した経験があるらしいですよ。

――あぁ、あの選手ですか

山口 何でもそれがバージョンアップしたって話を聞いています。

――相当な強敵ですね

山口 過去2年のZERO1の外国人選手で1番人気があった選手みたいですね。

――その強敵と対戦するナットーマンが今、見せられるものはどんなものですか? 前回と同じではまずいと思うんですけど

坂田 ナットーマンにならないとわからない。

山口 わからないの? ますます不安になってきたなぁ。

坂田 ナットーマンの粘りは半端じゃないから大丈夫。

坂田「みんなに歴史の証人になってほしい」

「歴史の証人になってほしい」と坂田は多くのファンが後楽園につめかけてくれることを望んでいる 【スポーツナビ】

――今回、大会を開催するにあたって奥さんから何かしら言われました?

坂田 「頑張ってね」くらいですよ。現時点でリスタート切ることさえピンチじゃないですか。前、奥さんにハッスルに出演してもらったときとまったく状況が違うし、ピンチだからってそういう方向に走る考えは僕にも山口さんにもないですよ。
 何かイメージを作っちゃったんですかね。誰かしらが現れるんじゃないかって。でももうメーンが発表されていますからね(笑)。

――そうでした(笑)

山口 本当に勘弁してください。

――試合に向けての意気込みや、今後の決意などをお聞かせください

坂田 こうして山口さんを引っ張り出してきて、当日もファンに向けて謝罪する。僕は、あとは明るく前だけを見ていきたいです。例えブザマでカッコ悪い姿をさらすことになっても、リアルにハッスルしていきますよ。プロレス的に言ったらみんなに歴史の証人になってほしい、だから後楽園に集まって一緒にハッスルしてほしいですね。

山口 僕は……片付いていない問題もまだまだあるし、清算できてないものも数多くある……生きさせてくださいってことですね。まずは生きさせてください。生きる!

――チケットの売り上げはどうですか?

山口 今回、ファンの皆様にはご迷惑・ご心配をおかけしたので、謝恩的な意味も含めて、チケットの価格は低めに設定しているんですよ。だから、全盛期ほどの伸びはないにしても、動いてはいます。あとは亘も率先してやっていますけど、手売りでもなんでもガムシャラにやっていくしかないです。
 たとえお客さんが入らなくても、それが今の僕らの実力なので、そこからはい上がっていくしかないなと思います。最初からきらびやかな大会ができるとは思っていませんし、今できる最大限のことをやって、なおかつ「こんなことまでやりやがった」ってところまで持っていけたらいいなと思います。

――そのためにはやはり山口社長がリングに(笑)

山口 だから僕はやりたくない!……でも、知らず知らずにストレッチやったりしている自分とこの状況が怖いです。

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