指揮官がチームの変化を感じる好調・埼玉西武

埼玉西武ライオンズ

8Sのシコースキーなど安定感あるリリーフ陣

 開幕から1カ月が経過し、対戦は2巡目に突入。スタートダッシュからつまずいた昨季は26試合を終えた時点で12勝13敗1分だった埼玉西武だが、今季は16勝10敗と順調に貯金を増やし、リーグ2位につけている。トップを行く千葉ロッテ以外のチームには勝ち越しを重ね、チームは勢いを増している。
 この好調を支える要因として真っ先に挙げられるのが、リリーフ投手陣の安定だ。リーグワースト記録となる14度のサヨナラ負けに象徴されるように、昨季はリードした状態でマウンドを譲りうけても、踏ん張りきれずに逆転を許す場面が多く見られた。対して、今季は新加入のシコースキーがすでに8セーブ、主にセットアッパーの役割を担う藤田太陽が9試合で自責点0と抜群の安定感を誇る。加えて左の星野智樹、イニングをまたいでのリリーフを任せられる野上亮磨、6年ぶりに勝利を収めた長田秀一郎など厚みが加わった。さらに有望な若手も控えており、今後の活躍が期待される。先発陣もリーグトップの防御率1.57を記録している帆足和幸、5試合で4勝を挙げている岸孝之など好調をキープ。こうした投手の活躍が野手陣にもはずみをつけている。

中島欠場もつながりでチームの団結強固

 規定打席到達者では3割打者はゼロと個々の打率は際立って高くはないが、試合を重ねるごとに、ここ一番の打線のつながりが見られるようになっている。また、取られたら取り返すという試合展開が多く、勝ちへのこだわり、闘争心が強く出ているのも頼もしい限りだ。17試合を終えて、打率4割3厘、打点18と好調を極めていたチームリーダーの中島裕之がチームを離れているが、その穴を埋めようと一人ひとりが奮起することで、チームの団結がより強固に。渡辺久信監督も「気持ちを一つにしていい試合をしてくれた」「劣勢でも何とかしようという気持ちが出てきた」と、チームの変化を感じている。日本一奪還に向けて走り出した獅子の勢いは止まらない。(記録はすべて4月22日現在)

GWは西武ドームで野球体験!

 2010年4月29日の千葉ロッテ戦と5月3〜5日の東北楽天戦開催日に、さまざまな野球体験を楽しめるイベント「野球の王国シリーズ」を実施する。ドームでは親子ノック(4月29日)やベースランニング(5月3、4日)、キッズピッチング(5月5日)を実施するほか、ドーム前広場や第二球場でもイベントを開催。また、大の高校野球好きとして知られるタレント柳沢慎吾さんのトークショー(4月29日)など、楽しいイベントが目白押しだ。
 残念ながらドームには行けないという方にも耳寄り情報を! 現在、ライオンズストアではオンライン限定のグッズが充実している。お好きな選手の背番号とネームを入れられるTシャツや、オリジナルアクセサリーなど、ファンには堪らない品揃えになっている。GWもライオンズから目が離せない!


原稿提供:埼玉西武ライオンズ text by おりはらやすこ
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