北島、日本代表復帰で「ホッとした」=競泳・パンパシフィック選手権、代表49人を発表
8月のパンパシフィック選手権に参加する北島康介(右下)ら日本代表メンバー 【スポーツナビ】
今回の代表には、五輪2大会連続2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)や、昨年6月に現役復帰した萩原智子(山梨学院大職)といった復帰組のほか、男子1500メートル自由形で優勝した東隼平(KONAMI林間)や、女子200メートル背泳ぎで3位に入った神村万里恵(セントラル成瀬)ら、高校生も7人代表入りした。
パンパシフィック選手権の競泳競技は8月18日から22日まで開催され、男女合わせて40種目が行われる。また、同大会は11月に行われるアジア大会(中国・広州)の代表選考会を兼ねている。
以下、会見に出席した選手、ヘッドコーチのコメント
北島康介(平泳ぎ)「アジア大会の代表権を目標に頑張る」
北京五輪以来の日本代表復帰を果たした北島康介 【スポーツナビ】
パンパシは僕にとって、あまり良いイメージがなく、過去にはけがで途中棄権したり、前回は入院してあまりいい状態で臨めなかったりと、悪いイメージがある。しかし、今回代表復帰ができたので、気持ちを新たにパンパシでそれなりの結果を残して、アジア大会の代表権を目標に頑張りたい。
立石諒(平泳ぎ)「もう一度笑って戻って来たい」
北島に3連勝し、平泳ぎ3冠を達成した立石諒 【スポーツナビ】
ここからが本当の意味での勝負だと思っているので、パンパシで良い結果を出し、もう一度笑ってここに戻って来られたらと思う。
古賀淳也(背泳ぎ)「新しい泳ぎを武器に頑張りたい」
背泳ぎで50、100と2冠を達成した古賀淳也 【スポーツナビ】
パンパシでは、まだ直接対決をしたことがない(アーロン・)ピアソル選手(米国)と対決し、自分の新しい泳ぎを武器に、しっかりと上に立てるよう頑張りたい。
入江陵介(背泳ぎ)「初代表に選ばれた思い出深い大会」
200m背泳ぎを制した入江陵介 【スポーツナビ】
(パンパシフィック選手権は)4年前に初めて日本代表に選ばれた、思い出深い大会。その時は4位で表彰台を逃しているので、今回はしっかりと表彰台の一番上に上れるように頑張りたい。
岸田真幸(自由形/バタフライ)「チームメートとの戦いが楽しみ」
50m自由形で日本新を出した岸田真幸 【スポーツナビ】
(パンパシフィック選手権は)多分、ほかの国の代表として、(米国で一緒に練習する)チームメートが選ばれると思うので、彼らと戦うことも楽しみ。ベストを出すことを考え、メダル争いに絡めたらいいなと思う。
掘畑裕也(個人メドレー)「4分10秒を切ってメダルを」
日本選手権の400m個人メドレーで日本新を出した堀畑裕也 【スポーツナビ】
世界と戦うためには400メートルで4分10秒を切らないといけないので、パンパシ本番ではタイムを切って、メダルを取りたいと思う。
平井伯昌ヘッドコーチ「パンパシで勝てなければ世界選手権で勝てない」
平井伯昌ヘッドコーチ 【スポーツナビ】
パンパシは予選から、選手が何人も出られるので、国内の選手と戦った上で、決勝で海外の強豪と戦うという2つ試練が待っている。ですので、まずは「国内のライバルと切磋琢磨(せっさたくま)するように」と、ミーティングで話した。そして、大会までに国内のレベルを上げたいと思う。
今年は(8月に)欧州選手権とパンパシフィック選手権(※)というように、世界が二分されて大会が行われる。ですので、パンパシで勝てなければ、来年の世界選手権(7月、中国・上海)には勝てない。ですので、ぜひ、(会見に参加し)前に並んでいる選手には、優勝をして欲しい。
※パンパシフィック選手権はFINA加盟連盟のうち、LEN(欧州水泳連盟)に加盟している連盟以外の国が参加する