いよいよ復帰のウッズ、注目の若手・マキロイ=マスターズゴルフ注目選手紹介

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若手実力派ゴルファーとして、注目を集める20歳のロリー・マキロイ。ウッズの持つマスターズ最年少制覇の記録を超えることはできるか 【Getty Images】

■ロリー・マキロイ(英国)

 今回参加する若手ゴルファーの注目選手として、20歳のマキロイの名を挙げたい。実は、世界的な評価で言うと、日本ツアーで賞金王となった石川遼よりも上である。

 その実績は、欧州ツアーで1勝を挙げているだけでなく、昨年のメジャートーナメントでもマスターズを20位タイ、全米オープンを10位タイ、全米プロ選手権を3位タイと、既に実力を発揮し、他の選手を脅かしている。
 また米国での知名度も高く、ウッズが表紙のテレビゲームのパッケージに一緒に登場しているほどだ。

 今大会では、ウッズが持つ最年少21歳でのマスターズ制覇の記録に挑戦することになるが、更新の可能性が最も高い選手という意味でも、注目したい。


■アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)

 ディフェンディングチャンピンであるカブレラは昨年、最も低い世界ランク(69位)でのマスターズ覇者という記録を作った。そして今回、もし連覇を達成すると、02年のウッズ以来の偉業となる。

「エル・パト」(スペイン語でアヒル)というニックネームの通り、その風ぼうはどこにでもいる人に見える。しかし、重圧の中でも普段通りのプレーを続ける精神的な強さ、関係者やボランティアに対する感謝を忘れない姿勢は、多くのゴルファーがお手本としている。

 昨年のように優勝を意識しないプレーで最終日まで好位置につければ、連覇の可能性は十分にあるだろう。

■ケニー・ペリー(米国)

 昨年のマスターズ最終日、残り2ホールを残して2打差で首位を走っていたペリーだが、17番、18番でボギーをたたき、プレーオフでカブレラに逆転負けを喫した。

 念願のメジャータイトルを獲得できなかったペリーだが、昨年はツアー2勝を挙げており、自身の目標である“キャリア通算20勝”まであと6勝と迫っている。今年50歳を迎え、米シニアツアーの出場資格を得ることになるが、やはり記録の中にマスターズ優勝の軌跡を残したいはずである。

 最終日の重圧を知っているペリー。今年はそれを跳ね返す活躍を期待したい。

■スティーブ・ストリッカー(米国)

 現在世界ランキング2位のストリッカーは、特にフェデックスカップ・プレーオフシリーズで好成績を残すことから、「ミスター・セプテンバー」の異名を持つ。しかし今季は、2月のノーザントラストオープンで優勝を飾り、調子は上々だ。

 43歳になるストリッカーはすでにベテランの域に達しているが、プレジデンツカップ(米国代表と世界選抜代表の大陸別対抗戦)などでも米国代表チームの中心選手として多くの信頼を集めている。特に、その確実なストロークから生まれるパッティングに定評があり、オーガスタの複雑かつ多様なグリーンでもその実力が生きてくるはず。昨年は、6位タイと健闘しており、今年こそ王座を勝ち取る可能性を十分秘めている。

<了>

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