レッスルマニア26のメーンイベント出場権をかけたロイヤル・ランブルを制したのは?
“絶対王者”クリスチャンがエゼキエル・ジャクソンの挑戦を退ける 【(C)2010World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
■第1試合:“絶対王者”がまたもタイトルを防衛
今年で23回目を数えるWWE1月のPPV大会ロイヤル・ランブルが、アトランタ州ジョージアはフィリップスアリーナで始まった。オープニングを飾ったのはECWブランドの最高峰を懸けた一戦、ECW王者クリスチャン対エゼキエル・ジャクソンだ。
エゼキエルは、“ECW制圧”をもくろむ英国人スーパースターのウィリアム・リーガルと結託、ECW挑戦権争奪トーナメントを勝ち抜いてクリスチャンとの勝負にこぎつけた。対する現王者クリスチャンは、トミー・ドリーマーやジャック・スワガーなど強豪を相手に王座を守り抜いてきた。
試合が始まると、序盤はエゼキエルが並外れたパワーで圧倒、クリスチャンは強力な攻勢にさらされながら巧みな動きで反撃を試みるが、リーガルの妨害を受けるなど、決定打を繰り出せない。
中盤以降、エゼキエルは長身の王者をまるで小枝をもてあそぶように攻め立てるが、クリスチャンは粘り強く応戦、背中に飛びついたところをコーナーへ叩き込まれながらも脱出、やっとのことでキル・スイッチをさく裂、3カウントを奪ってエゼキエルの猛追を退け、リーガルの野望を封じ込めてみせた。
第2試合:ミズ、王座防衛を果たすも大口叩きはほどほどに
MVPの首を背後から絞めるミズ 【(C)2010World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
試合が始まると終始MVPが有利な形で攻防が展開、プレイメーカーはかわされたものの、ボーリン・エルボー、ヤクザキックをさく裂するなど、ミズを畳みかけていく。しかし、ミズはフロアへ逃げるなど、怒りにまかせて攻め込むMVPのミスを誘おうと頭脳戦さながらに応戦、最後は虚を突くようにMVPを丸め込んで3カウントを奪取、US王座を守り抜いた。試合後、ミズはベルトを誇示してMVPを罵倒(ばとう)したが、逆上したMVPのプレイメーカーで沈められ、ランブル戦出場直前でダメージを受けてしまった。
第3試合:レガシィの一枚岩、崩壊へ?
不覚にもシェーマスのブートを浴びてしまったオートン 【(C)2010World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
現WWE王者シェーマスは、昨年12月のPPVで行われたテーブルズ・マッチでジョン・シナを倒して以来、新人離れした度胸ある態度で王者ぶりをアピールし続けてきた。
挑戦者オートンは、RAWで行われた三つ巴(どもえ)戦でシナ、コフィ・キングストンを退けてシェーマスへの挑戦権を獲得した一方で、ふがいない活躍を続けるレガシィに見切りをつけ始めている。試合前ではコーディ、テッドと遭遇、援護を確約されるがオートンは自力勝利を明言した。
試合が始まると、オートンは自信満々のシェーマスに先制を開始、シェーマスはパワーにものを言わせてオートンの左腕に照準を定めた戦術を展開、対するオートンはシェーマスの左足つぶしを開始、得意の展開へと持ち込むが、シェーマスは粘り強く応戦して3カウントを許さない。
フロア上での攻防となった時だった。突然コーディが乱入してシェーマスを襲撃、直後オートンがシェーマスをRKOで仕留めてカバーに入ったが、レフェリーは試合終了のゴングを要請した。コーディの乱入を目撃していたレフェリーはオートンに失格の判定を下したのだ。
オートンは、弁解しようとするコーディを殴り倒し、襲いかかった。テッドがリングに上がって止めに入ろうとするが、オートンはレガシィとの共闘が終わったと言わんばかりにテッドにまで鉄拳をふるい、レガシィの2人を倒してしまった。しかし、そのオートンも背後に立っていたシェーマスの激烈なブートを浴びてこん倒してしまった。
勝ち誇り退場するシェーマス。そして、レガシィはこん倒したオートンを置き去りに、困惑の表情を見せながら去っていったのだった。
※2月15日掲載予定のWWEロイヤル・ランブル結果<後編>では、ミッキー・ジェームズvs.ミシェル・マクールの女子王座選手権、ジ・アンダーテイカーvs.レイ・ミステリオの世界ヘビー級王座選手権、レッスルマニア・メインイベント出場権をかけた30人出場ロイヤル・ランブル・マッチの模様を紹介します。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ