本大会での優勝候補の本命は、０６年の第２回大会から無敗で３連覇中のブラジルだ。ビーチサッカーが日常生活に根付き、有力サッカークラブにビーチサッカーチームが併設されるなど裾野が広い。今大会での優位も明らかだろう。
　ブラジルの対抗馬としては、０５年大会でブラジルに唯一黒星をつけた常連国ポルトガルが挙がる。だが、ポルトガルは以降、常にブラジルに行く手を阻まれており、因縁の相手とも言える（３大会連続で決勝トーナメントのブラジル戦で敗退）。

　そのほか、前回大会で躍進したイタリア（準優勝）、スペイン（４位）など欧州勢にも注目だが、第１回大会優勝のフランスは出場権を得られなかった。南米・中南米勢ではウルグアイ(０６年大会準優勝)やメキシコ（０７年大会準優勝）が実績を残しているが、メキシコは地区予選敗退した。
　アジアからは、日本とバーレーンが０６年の８強以来となる上位進出を目指す。

　ＵＡＥサッカー界にとって、今年は飛躍の一年と言えるかもしれない。Ｕ−２０Ｗ杯でベスト８、Ｕ−１７Ｗ杯でもベスト１６に進出する躍進ぶりを見せた。１２月にはＦＩＦＡクラブＷ杯が初めて日本を離れ、ＵＡＥで開催される。また、最終候補には残らなかったものの、２０１６年夏季五輪にも立候補するなど、力を入れている。

　ビーチサッカーも例外ではない。アジア予選期間中に行われた、予選参加国の試合数を同一にするためのエキシビションマッチで、ＵＡＥは４−２で日本に、４−１でアジア２位のバーレーンに連勝。この結果ならば、注目されてしかるべき存在だろう。
　今回、ドバイでＷ杯が開催されるにあたって、アジア各国協会がビーチ強化に本腰を入れたという声も聞こえてくる。アジアの競技レベルの向上は、長い目で見れば日本にとってもプラスではないだろうか。

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