谷川貞治FEG代表が前進宣言!!「K−1は潰れないよお〜!」=kamipro発

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K−1について語る谷川貞治FEG代表 【kamipro】

 K−1に“危機説”浮上!? すっかり恒例となったサダハルンバこと谷川貞治FEG代表インタビュー、今回は一部報道で騒がれたK−1のある噂について直撃した。はたしてK−1は大丈夫なのか? そして日本のマット界の行方は……!?

――谷川BL!(Boys Love)……じゃなくて、谷川EP! 最近、ある新聞が谷川さんにまつわる怪しい疑惑について書いてたんですよ。ズバリ、谷川さんは若い男の子が“大好物”なんじゃないかって

谷川 へえ〜、そんなウワサがあるんだ。ま、確かに若い男の子は好きだね(キッパリ)。

――んあ〜! それはどういう意味ですか? プロモーターとして? それとも……一人の男性として?(笑)

谷川 ウフフフ。一人の男性としても、プロモーターとしても好き。だって、なんかひたむきでいいと思わない?

――……報道によると、K−1甲子園の選手に対する谷川さんの発言が非常に“そういうもの”を連想させるとありました。ウチも“ジャニー谷川”の愛称を無理やり流行らせようとしたことがありましたけどね。まったく浸透しませんでしたが

谷川 K−1甲子園、かっわいいよねえ(うっとり)。

――じゃあ、報道については否定はしない?

谷川 否定はしないです(キッパリ)。

――それは困りますよ!(笑)

谷川 でもK−1甲子園はよかったでしょ? あれは今年の中でベスト興行だよ。

――どんどん規模が大きくなってるみたいですね

谷川 この勢いだと学校の中に「K−1部」とかできそうだもんね。もうボクは嘉納治五郎とかサマランチ会長の道を歩んでいきますよ。

――全国でそういう動きが出てきてるんですか?

谷川 “K−1部”が本当に学校公認でできそうだし、九州とかでは早くやりたいって言ってるもんね。だから、いまさ、道場を作ろうとかジムを出そうとしてる選手がいたりするじゃない。それを見ると、時代に逆行しているように見えるんだよね。それこそ道場なんてはやり廃りがあるし、一代でやることなんて知れてるでしょ。それよりも、いかに学校体育に食い込むかということのほうが大事だよ。

谷川「今後はいかに世界のK−1、みんなのK−1にしていくか」

K−1甲子園の出場選手 【kamipro】

――待ってるんじゃなくて、食い込んでいくべきだ、と

谷川 だからたとえばいま空手でメシを食う人たちに対して柔道の嘉納治五郎さんがやったように、教員や警察官になれる道を作るとか、そういう道を作っていかないとK−1は残っていけないよ。それはいまボクの大きな夢ですね。

――そのほうが入れ替わりも激しくなりますよね。しかし、それ以前にK−1が多額の借金で倒産するんじゃないかというウワサもあるんですよ

谷川 (即答で)それはないですね。そんなのマニアックな雑誌が書いてるだけでしょ? その記事は読んでないから何が書いてあるかわからないけど、そこに書いてあるようなことはないですよ。

――記事によると借金が30億という話でした

谷川 はーん。銀行とか企業からお金を借りられるというのは、それだけ立派な会社だということだよ。残念だけどFEGはそんなに立派な会社じゃないよ。

――でも、30億あったらあっという間に立ちゆかなくなりますよね、普通

谷川 ホントそうだよ!

――ついでに、その記事には谷川さんと石井館長のあいだに確執があるということも書かれてあるんですよ。要はK−1に関して石井館長と谷川さんが権力争いをしているというか

谷川 ふーん。まあ、K−1を作ったのは石井館長だけど、今後はいかに“世界のK−1”、“みんなのK−1”にしていくかってことだよね。だから確執はないし、そこはプロレス的アングルではないなあ。

――猪木さんと次の世代が揉めるとか、そういったことではない、と

谷川 だって、石井館長とは毎日しゃべってますよ。モメた話し合いもない。メル友だし。このあいだも「KIDが離婚するみたいですよ」って送ったら、石井館長が「えー!」って絵文字つきで送り返してきたんだから。

――谷川さんはKIDさんの離婚はご存知だったんですか?

谷川 まったく知らなかった。前日に聞いたかなあ。でも、KIDくんってやっぱりおもしろいよね。二人に何が起こったかは知らないけど、離婚するってなっても「もう一回結婚したい!」って言ってるじゃない。なんかおもしろい二人だよねえ。残念な話だけど、微笑ましいというか。頑張ってほしいよね、いろんな意味で。

谷川「プラスになるって確信があってこそやる」

年末に引退試合を行う予定の魔裟斗 【kamipro】

――話を戻すと、借金の話はともかくとして、K−1の経営が苦しいというのはあるんですか?

谷川 それはいつだって苦しいよ。まあ過去の税金問題とかあって、時代的に厳しいというのはあるんだけど、興行としては利益はあるからね。イベントとして利益がマイナスになるようなことは絶対にやらないし、プラスになるって確信があってこそやるわけだから。

――たとえば、先日のK−1WGPは代々木第二で開催されたんで、あれは規模縮小なのか、と

谷川 あれは見込んだ収入が最初から少なかったから会場を小さくしただけです。だから、たとえばアメリカでやった『Dynamite!! USA』なんて一晩で何億もかかるんですよ。でも、何億プラスα入るアテがあるからやるんですよね。やってみたら入るんじゃないかぐらいの気持ちでやってるわけじゃないから。まあ時代的に苦しい時代だけど、潰れるような苦しさはないですね。

――そのWGPは地上波では深夜放送でした。それって最初から深夜だと決まってたんですか?

谷川 そこは年間契約で決まってます。最初から今年はゴールデンが3本、深夜が4本という契約だからね。逆に海外で時差があるから、こちらから深夜にしてくれということもあるんだよ。それにゴールデンはそれなりに予算もかかるわけで、不足の事態が起こって選手を急きょ用意しないといけないってこともあるから。

――でも日本で開催されるK−1の興行が深夜放送というのは珍しいですよね

谷川 そうだね。あれはもともと日本でやるつもりじゃなかったからね。海外イベントを予定していたから。それはボクが忙しくて仕切りきれなかったんで日本に持ってきただけなんですよ。でも、深夜でも視聴率よかったんですよ。だから、それはそれで評価の仕方はあるんだよね。

――単に深夜放送だからということが目安にはならないわけですね

谷川 へんな話、「テレビのないスポーツというのはプロのスポーツとは言えない」って早稲田大学の教授が言ってたんだけど、確かにボクらのやってることってテレビもスポンサーも何もなく会場をとってカードを発表して、チケットだけでお客さんを集めるという興行は一回もやったことないしね。

※このあとも“K−1の危機”について谷川代表が語りまくりです。K−1以外にもDREAMやUFCについても気になる発言のオンパレード! はたしてK−1はどうなってしまうのか? 気になる続きは『kamipro』No.139をどうぞ!!

【09年9月4日/都内・FEGにて収録】
(聞き手/ジャン斉藤 撮影/乾晋也)

『kamipro』No.139 9月23日発売 特別定価940円(本体845円+税)

【kamipro】

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